川北英隆のブログ

松尾山へ

矢田山の最高点から峠に戻り、さらに南に歩いて松尾山を目指した。松尾山は矢田丘陵の中で一番目立つ山である(と言っても大したことはない)。それが矢田丘陵の最高峰でないのは少し残念である。
松尾山へは地道ながら車道である。多くは南へと続く矢田の主稜線の東側に付けられている。その道を200メートルほど南に歩くと、右手(西)に分岐がある。ついでだからと、その分岐をたどり、三角点(石仏、328.7m)を往復した。道は西南西に伸びる尾根に沿っている。送電塔の巡視路も兼ねているようだ。よく歩かれている。
小さなアップダウンのある道を500メートルほど歩くと、明確なピークの南側を巻くようになる。稜線に上がると右(北)に分岐がある。それをたどり、三角点のある山頂に出る。山頂のすぐ西に送電塔がある。山頂は自然林になっていて展望に乏しい。ネジキの花が多かった。
往路を戻り、再び矢田丘陵を南へと歩いた。南僧坊谷池の間を通った後、道は稜線付近に出て、国見台の横に至る。そこからは名のとおり大和の国が一望できる。奈良の東大寺、若草山から大和三山まで、さらに奥には山城の鷲峯山、榛原の貝ヶ平、さらに奥には台高、大峰も見えた。残念ながら冬のようにはすっきりといかなかったが。
展望を楽しんだ後、少し下れば松尾湿原への分岐だった。分岐を右(東)に入り、湿原を見に行った。沢が淀み、山とは別の草が生えているだけのようだった。季節になれば湿原らしい花が咲くのかどうかは不明である。
往路を戻り、車道にしては細くなった道をほんの少し歩くと斜め右に階段がある。それが松尾山への登り道である。100メートルばかり歩くとNHKのアンテナ施設のある山頂だった。三角点(315.1m、点名は松尾山)は施設に追いやられるように山頂の西側にある。施設の東側からは奈良盆地が少し見えるものの、国見台には敵わない。
上の写真は国見台から見た奈良盆地の全容である。小さすぎるので、何のこっちというところかも。下は松尾山の山頂である。
20220606国見台からの奈良盆地.jpg

20220606松尾山山頂.jpg

2022/06/06


トップへ戻る