川北英隆のブログ

郵便局の逆走・暴走

友人がメールで怒っていた。相手は郵便局である。2つの事件があったそうだ。1つは郵便物のこと、もう1つは郵便振替のことである。
郵便物のことは誤配が始まりである。友人宅に誤配されたので(そんなん京都では最近ないけど)、もう1度ポストに投函しておこうと思ったところ、見ると行政書士からの郵便物で、ひょっとして大切なものかもと思い、近くの郵便局まで歩いて届けたそうだ。
と、職員が友人に対して定形の書類を渡し、住所と氏名を書くように言ったとか。それも薄暗い建物の中で。老人(友人)は「親切に、暑い中、わざわざ歩いて届けたのに」と感情が高ぶり、切れたらしい。
郵便局としては、苦情が来たらその友人のせいにするのだろうが、そもそもは誤配が発端である。全体像を見ない、責任逃れを最優先にした木っ端役所的な対応でしかない。
もう1つの郵便振替については、現金で依頼すると110円取られることは以前に書いた。老人には、とくに腰が曲がると大変だろうとも書いた。さらに書くと、ATMでは小銭を受け付けないらしい。
郵便局には政府から、今でも様々な特典が制度として与えられている。とすれば老人という弱者に最大限配慮するのが本来である。それを変なとこだけ営利に目覚め、何のための郵便局かという理念をゴミ箱に捨て去ったのだろう。
それに関連するのだが、友人の子供の学校では給食費は生徒名義の郵便口座から強制的に引き落としとのこと。その引き落としの際、手数料が追加で10円取られるらしい。それを友人は怒っていた。どういう権利があって、郵便口座を強制作らせ、その口座からの引き落としを10円といえども、有料にするのか。
誰が仕組んだのかは知らないが、特定の銀行なら問題があるのか。「でもね」と思う。ゆうちょ銀行も「営利」に目覚めた特定の銀行である。「10円というしょぼい金額」を別途要求するのは、郵便局が怪しく要求していると思えてならない。営利に目覚めたから「タダではでけん」かもしれない。
友人の子供は県立か市立の中学生である。とすれば、県か市の役人が郵便局とつるんだ可能性がある。給食費とその引き落とし手数料をごっちゃで(合算して)徴収すると、後で文句が来た時に言い訳できないと考えたに違いない。
これも「でもね」だが、特定の業者(銀行)に強制的に口座を作らすことからして、問題といえば問題だろう。給食費を払わない親がいるのをなんとかしたいのなら、そもそも義務教育までの給食は無料にするという手もあるはずで、それを議論してほしい。
日本の制度、細部にはいろんな仕掛けや言い訳を施してある。しかし大局的に見て、本来期待される役割を果たしていない。

2022/06/08


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