クレジットカードで思い出したのは「使えない」事件である。カミさんが洗濯機を買い替えた。ドラム式が嫌いなので、10万円未満である。某量販店のネット上に欲しい機種があったので購入手続きをしたところ、事件が起きた。
「このカードは使えません」と出たとか。いつも使っているカードなのに変だ。量販店に電話したところ、「カード会社のAIの設定でしょう」と言われたそうだ。そこでカード会社に電話したところ使えるようになったとか。カミさんが「無職」で「年金生活老人」なのがいけなかったのか。
京都の老舗のように「一見さんお断り」なのかもしれない。そうだとすると困ったもの、海外旅行でそんなことをされたら慌ててしまう。複数のカードを持ち、さらにプレミアムカードが必須なのかも。
例の怒りの友人にその話しをしたところ、最近そういうのが多いそうだ。僕はまだそんな目に遭ったことはないのだが、友人はパソコン部品の購入で経験したとか。その店でいつも使っているカードが使えなかったらしい。カード会社に連絡して解除してもらうのも面倒なので、アマゾンで探したところ同じ部品があり、買えたとか。「どうせカード会社の、なんちゃってAIの仕業やろ」、「アホやね」と言っていた。
クレジットカードの不正利用が多いからの対応なのだろうが、過去の利用履歴をちゃんと調べ、判断できないようでは、カード会社の信頼を落としてしまう。友人は「利用者の利便性よりも担当部署のリスク回避が一番になってるんですやろ」、「それでアマゾンは利用者の利便性を図るために自前カードを出したんかもね」とも。
思うに、日本の会社はリスクを前にしてシュリンクしてしまっている。何にでも「リスクはないのか」と重箱の隅までほじる。最近は「羹に懲りもしないのに膾を吹く」段階に入り、それも「フー」だけではなく「フー、フー、フー」である。「ブーフーウー」ではない。古いか。
2022/06/11