政府は国民にいろいろお願いしてきている。新型コロナに関しては、感染対策としての細かなお願いが届いている。電車に乗ると、そのお願いへの対応として「窓開け」されていることが多い。在来線や地下鉄がそうである。
新幹線は窓が開かない代わりに、「外気との換気をしている」と車内アナウンスし、乗客に安全性を強くアピールしている。これらの窓開けや換気は乗客に安心感を与えていいことだと思う。
ところが、この新型コロナに関するお願いに加え、節電のお願いが加わりつつある。多分、この夏、さらに半年ほど先の冬には、節電のお願いの声が大きくなるだろう。その時に問題が生じる。
国民として厚労省や国土交通省が前面に出た感染対策に応えるべきなのか。それとも経済産業省が前面に出た節電に応えるべきなのか。
というのも、窓開けや換気を徹底すれば、真夏の冷房、真冬の暖房に大きな無駄が生じる。つまり電力を積極的に使うことになる。とはいえ節電のために窓を閉め、外気との換気を止めればコロナが喜ぶ。
さらに言えば、在宅勤務も中止にするのが節電のためにいい。リアルに出勤して冷暖房の効いた部屋に密に集まって仕事をするのが、電力の効率的な使い方である。
このことを友人としていたら、「政府に、どっちのお願いを聞いたらええのと質問したら、どう答えるやろか」「多分両方ともと言うやろな」「実際のとこ、子供電話相談室に質問するのが一番かも」となった。
2022/06/16