仕事の続きをと思ってパソコンを立ち上げ、いつもの癖で最初にネットニュースを開けたところ(18時頃)、円ドルレートが139円台になっていた。少し前、「しばし休憩」とパソコンを閉じた時には138円台だったはずで、休息の間に1円程度円安が進んだ。
僕は「円安が進む」とは予想していたものの、「130円台になって以降は、それまでと同じ速度で円安が進むはずもなく、どこかで円高方向に調整するはず」と(理論的な根拠もなく)思い、円をドルに交換するのを控えていた。その感覚が外れつつある。多分、140円台を見ないことには収まらないだろう。
円安は困ったものだ。一部の輸出企業や海外展開を終わっている企業は潤っているのだろうが、庶民には影響が及んでいる。
パソコンを自分で組み立てている友人に言わせると、「アマゾンのプライムデー、パソコンパーツも在庫品処分みたいなのはセール品になるんやけど、最新はあかんでんな」とのことだった。CPUのようなメインのパーツが輸入品だから、当然だろう。
さらに「高級スコッチの値上がりの凄いこと、イオンのリカーショップでは、高級スコッチが鍵付きガラスケースの中に入れられるようになりましてん」とあった。
確かにそうで、僕の好きなアイラ島のスコッチなんか、しばらく買っていないうちに倍の値段になっていた。友人の言うスコッチも、僕のもそんなに高級品ではない。庶民のささやかな、それも七夕的な楽しみが円安によって奪われつつある。
金融緩和にこだわり、円安を陰ながら願い、どんな企業も潰さない、落ちこぼれを出さない政策とは何だったのか。政府はもう一度考えて見るべきだ。
高給(?)の日銀総裁には当面は無関係かな。金持ちの政治家にも無関係だろうし。でもこのまま放置すれば、いずれはスリランカのように、国民の反感という災いが襲いかかるに違いないのだが。
2022/07/14