川北英隆のブログ

龍田大社の三室山

王寺駅から三郷駅までのルートをどうするのか。まずイオンの前の道を西に進み、王寺駅を過ぎた付近で南へ折れる。近鉄生駒線を渡り、すぐに西に折れる。大和川の土手に出て、南に歩き、自転車と歩行者用の橋(多聞橋)を渡る。これで三郷地区に入れる。
橋を渡った先には多聞地蔵尊が祀られている。それを見つつ、少し北に坂を上がり、龍田古道と表示された道を歩く。かつて大阪(柏原)と大和(龍田、法隆寺)を結んだ街道である。
街道沿いには、まず信貴山への登り口がある。その先に龍田大社がある。子供の頃、龍田大社に参ったかどうかは定かでない。多分だが、法隆寺の近くの龍田神社はあるが、龍田大社はないように思う。とすれば王寺と三郷の間を歩いたのは大正解だろう。
龍田大社からは下り坂になり、神奈備(かんなび)神社の下を通り、関西本線三郷駅の前に出た。その後、大和川沿いに車道を歩く。
しばらくして比較的広い道が右手(北)に分岐する。少し上に関地蔵があり、奥に三室山付近が見える。かつての龍田道は重要な街道だったから関所があり、関地蔵はその近くに祀られていたとか。お地蔵さん自身は「水害などで顔が破損している」と書かれていた。
後は龍田古道の表示にしたがって三室山に向かう。住宅街を離れ、沢沿いになり、公園として整備された中の車道になる。この付近で天気が怪しくなる。車道が終わり、尾根を上がるとすぐに展望台に出る。三室山の三角点(137.1m、点名は三室山)は展望台の土台付近にあった。
展望台に上がったが、周囲の木が伸びたためか、ほぼ何も見えない。仕方ないので展望台の下から王寺方面と奈良盆地の東山を眺めた。
龍田大社の神域にある三角点に満足した。龍田古道を越えるのを宿題として残し、往路を三郷駅まで戻った。
駅から三室山を往復するのに50分程度かかった。駅で奈良方面の電車を待っていると俄に大雨となった。風の神、龍田大社の威力を見せつけたのだろうか。
上の写真は関地蔵付近から見た三室山付近である。標高は300mくらいあり、137mの三室山は埋もれている(お隠れになっている)。下の写真は三室山から見た王寺方面である。真ん中の丸っこい森が斑鳩の三室山であり、その手前の平らな森が龍田大社の森だろう。
20220711三郷の三室山.jpg

20220711三室山からの王寺方面.jpg

2022/07/11


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