17日、新町に住んでいる知り合いのNKさんが「山鉾巡行を見る会」に誘ってくれた。住んでいるマンションが新町に面しているので、巡行がベランダから見えるという。
前祭の山鉾巡行の始まりは、四条烏丸から少し東に入った場所にある長刀鉾が、東山の八坂神社に向かって動き出すにことある。鉾と山は河原町を北に折れ、御池通を西に折れて新町まで来て、そこで中締めとなる。長刀鉾の生稚児(これ、「なまちご」と読まずに「いきちご」と読むが、いずれにしても変な命名)が新町御池で降りてしまう。その後、鉾や山はそれぞれの町に戻るのだが、(多分)多くは新町を南に下っていく。
その帰りをマンションから見ようというわけだ。生稚児は悪霊である鬼に食われたのか、神様のもとに召されたのか、もういないのだが、そんなの関係ない。今回の見る会ではNK家のちらし寿司を食べ、各自持参したアルコールを軽く飲みつつ、「見張り番」の「来るで」の声で一斉にベランダに向かった。
新町の道幅は広くない。2車線ではなく、一方通行になっている。そこを大きな鉾が通るのは大変である。一番大きな月鉾では屋根に乗った5人が電柱に手をかけていた。鉾の木の車輪の方向を微妙に変え、切り抜けていく。電線にはビニールのカバーがしてあるのだが、危険がともなう。
たくさんの人出を集める行事で経済効果も大きいのだから、新町の電線を地中化してこなかったのは不思議。京都市が貧乏だからか、市長がボンクラだったからか、とにかく「何とかしたれや」と思ってしまった。
実は京都に来た当初、新町の通りを歩いて山鉾巡行を見たことがある。その時は山や鉾が威勢よく(四条や河原町を通る時よりも速く)移動していたように思うのだが、当時はベテランが動かしていたのか。それとも今年は3年ぶりなので慎重だったのか。ゆっくりと見られて面白かったが。
上の写真は「月鉾が通る」である。下は蟷螂山の有名なカマキリ(蟷螂)である。
2022/07/18