川北英隆のブログ

桐生の唐沢山から荒神山へ

東京に来たついでに低山を歩いた。本当は登り残している上越国境の山を歩きたいのだが、天候が今一つ定まらない上に、左膝があと一歩のところで留まっている。悪天候になった時、困るかもしれないと案じている。
それはともかくとして、関西周辺で真夏に登るような手頃かつ登り残している山が乏しくなった。そこでふと思いつき、関東平野周辺部の一等三角点の山を探してみた。鉄道路線からそんなに遠くない山(丘程度)がいくつか見つかった。その1つが桐生の南、渡良瀬川の南岸にある唐沢山(261.1m)だった。19年9月に登った群馬太田の城跡の山、金山(239m)の続き的な感じでもある。
地図を詳しく見ると、唐沢山から西に縦走でき、それがハイキングコースになっていそうだった。そこで「夏の運動不足解消」のため、唐沢山に出かけることとした。
東京からこの足尾山塊の南端界隈というか、いわゆる両毛地区(上毛野国、下毛野国)は交通の便の間にある。上越本線・上越新幹線、東北本線・東北新幹線から離れていて、近いようで遠い。JRは両毛線が2つの幹線を結んでいるものの、単線かつ本数が少ない。最終的に東武がこの両毛地区をカバーしているわけだか、普段使わない者にとって東武の路線は複雑怪奇である。
今回は(今回も)ソフトで検索をし、東武を使うことになった。暑いのでできるだけ早くスタートしたいと思って検索したところ、時間的に新幹線よりも東武に勝ち目があった。ただし、東武の足利市駅から両毛線の足利駅まで、渡良瀬川を北へ渡って10分程度歩く必要が生じた。
その両毛線を桐生の1つ手前、小俣(おまた)で降り、再度、渡良瀬川を南へ渡り、少し下流部分から唐沢山に取り付いた。唐沢山の山頂まではハイキングコースではない。夏草とクモの巣に悩まされながら唐沢山の一等三角点を確認した。
その後はハイキングコースなのでルンルンのはずだったのだが、そのうち気温が急上昇し、次の三角点ピーク、天王山(243.0m)で力尽きた。大したアップダウンがないものの、当日の最高峰、茶臼山(294.0m)を越して大休止とした。アメ(糖分+塩分)と水分を補給しつつ、時々渡ってくる林の風に吹かれて体力を回復した。
その後、基本は下りである。荒神山(218m)を越し、東武の阿左美(あざみ)駅に出た。1時間に1本しかないのだが、次の藪塚にまで出ると特急がある。新幹線よりも安い。それを使って東京まで戻った。
唐沢山から荒神山までの縦走路は、ほぼコースが整備されている。クヌギやコナラ中心に構成された里山の林が美しい。秋から初春にかけて歩くといいだろうなと思った。ただし籾山峠付近は要注意である。
写真、上は渡良瀬川から見た唐沢山(左のピーク)である。下はや藪塚駅から見た茶臼山(中央奥のアンテナのあるピーク)である。
20220811渡良瀬川からの唐沢山.jpg

PXL_20220811藪塚駅からの茶臼山.jpg

2022/08/11


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