唐沢山から西に尾根をたどり、菅塩(すがしお)峠方面に向かう。クヌギの目立つ、里山的な広葉樹林の中である。よく植林されなかったものだと思う。また大きなキノコ(テングタケの類)がたくさん見られた。道はよく整備され、たまにハイカーを見かけた。
小さなアップダウンが続く。ミンミンゼミが鳴いていた。分岐もあるが、案内板が整備されている。標高236mのピーク(高壺山と呼ばれている)から右に折れ、少し急な下りを経て菅塩峠に出る。標高185m程度。南側に下れば菅塩沼との表示がある。
峠を直進気味に登り返す。木の階段のある急登を経て標高230mのピークに出る。コースの脇に「日向山」のプレートがあるものの、本当のピークは南に100mくらい歩いた地点かも。ただし南の尾根には倒木があり、そこまで訪れる趣味もないのでパスした。
日向山から一旦下り、小さなピークを越すと分岐に出る。最終目的地へは右側(北)へ歩くのだが、ここから左側(南)へ、八王子公園へのコースを少したどれば、予定していた天王山である。
緩やかに100m程度下って鞍部(205m程度)に出ると、斜め右に天王寺山への踏み跡が現れる。最初は急登、その後は緩やかに登り、山頂に着く。広葉樹林の中に三角点(243.0m、点名は入長岡)があった。
小休止の後、先の分岐に戻り、籾山峠を目指す。分岐のすぐ先のピーク、高尾山(230m)を越し、次のピーク(245m)を過ぎてから縦走路は北に向きを変えて平坦になる。小さなピーク(230m)に登り返し、西に向かって下ると車道に出る。籾山峠(170m程度)の南側である。
向かいに古い峠道(車道)がある。柵があり、車が通れないので安全だと思い、それに入ったのだが、すぐに夏草に覆われるようになる。もう一度柵があり、その付近が古い峠のようだった。草原で太陽が照りつける。
そこから道なりに下ると、先の車道に出た。峠の北側である。車道の手前はゴミ捨て場とかしていた。車道の横に案内板があり、八王子山、茶臼山の登山口とある。横の谷沿いに道があるのだが、どうも違う。暑さで疲れたので、案内板の横で休みながら、地図を確かめた。爺さんが下ってきて「暑いね」と挨拶していった。
縦走路は先の峠付近と見極め、もう一度登った。柵の手前に(来た時には柵の先に)、踏み跡があった。夏草で半分隠れていたのと、暑さで注意力が散漫になり、気づかなかったようだ。踏み跡に入ると明瞭なハイキングコースだった。
写真、上は天王山である。広葉樹林が美しい。下は籾山峠の北側の登山口である。杖がたくさん置いてあった。
2022/08/13