籾山峠から先、コースの管理者が異なる。籾山峠までは太田市、籾山峠からは桐生市だった。さらに先、荒神山付近はみどり市(町村合併のせいなのか、軽すぎる市名)となる。
まずは小ピーク(根元山、275m)に上がる。その先、左から藪塚温泉からの道を合わせ、一登りすると八王子山(270m)の南側に着く。修験者が籠もったようで、古井戸の跡(今は水がない)と碑がある。縦走路から10mほど北に山頂がある。
縦走路に戻って下り、登り返すと姥沢ノ頭(270m)と呼ばれるピークである。そこから縦走路と分かれ、北に下る。登り返すとアンテナ群のある茶臼山である。アンテナ施設の間に三角点(294.0m、点名は茶臼山)があった。
山頂部の西側に石の社があり、そこから桐生市内が見える。奥に赤城山があり、その右手奥に袈裟丸山に続く稜線がある(茶臼山から望んだ時には雲に隠れていたが、帰りの藪塚駅から確認できた)。
山頂は太陽が暑すぎたので、早々に姥沢ノ頭へと少し戻り、途中の展望台で桐生市を見ながらの大休止とした。東武桐生線の阿左美駅12.45発の電車を諦め、次の13.47発に乗ることにしたので時間的余裕が十分にできた。時々林の中を渡ってくる風が気持ち良かった。
大休止の後、姥沢ノ頭を巻く道を選んだ。茶臼山と姥沢ノ頭の鞍部(245m)から巻き道が分かれている(実は八王子山側からも姥沢ノ頭を巻く道がある)。
巻いた後はほぼ下りである。寺ノ入山(242m)と呼ばれるピーク付近では杉も出てくる。それを下ると 太陽光発電施設が左手に広がる。林が途切れるので太陽の光が暑い。
発電施設を過ぎ、緩やかに登ると荒神山(218m)だった。社とベンチと登山届のポストがある。展望はない。その先、広葉樹林の美しい小ピークを越し、後は下りである。コンクリートの階段を下り、車道に出る。
登山口から阿左美駅まで700mほどのはずだったのだが、駅の入口は北側にしかない。線路を渡る箇所が駅から少し離れている。それに気づいたのが駅の南側に出てからだった。仕方ないので車道を東に少し歩いて線路を渡り、駅まで戻った。
駅の自販機で水分を補給した。駅員に声をかけ、りょうもう号の特急券(特急は藪塚に停車する)を買った。これが正解だった。お盆に入ったこともあり、特急は予想外に混んでいた。ホームに吹く風を楽しみながら、荒神山を眺めて藪塚までの電車を待った。
駅から駅まで、時間潰しをしたこともあり、5時間かかった。暑くなければ4時間で歩けるだろう。
上の写真は茶臼山の三角点、下は荒神山の山頂である。
2022/08/13