元極楽茶屋から有馬三山を越え、有馬温泉へと下る道は尾根通しである。分岐からすぐに右へ、谷伝いに有馬へ下りる道を分け、その後すぐに左へ、有馬口方面への道を分ける。
その2つの分岐の後、一旦大きく下り、その後は緩やかな下りになる。美しい広葉樹林が続く。ロープウェイの鉄塔の横を過ぎ、登り返して三角点(752.1m、点名は湯槽谷山=ゆぶねだにやま)に出る。この三角点の北側に有馬三山の湯槽谷山がある。元祖と本家の関係だろうか。
三角点から下ると標高690mの湯槽谷峠である。登り返して、まず東西に伸びる尾根に出る。左(西)に尾根を下ると有馬口に出る。右(東)に尾根を緩やかに登り、有馬三山の湯槽谷山(801m)に着く。林の中で展望はない。
湯槽谷山から先、下りの高度差が大きく、かつ少しだけだが道が悪い。高度差150mを下り切ると、赤松の目立つ峠である。高度差60mほど灰形山へと登り返す。振り返ると湯槽谷山が大きい。灰形山(619m)の山頂はコースから数歩離れ、右手(東)にある。林の中ながら、木の間越しに六甲山方面が見えた。
灰形山から少し西に折れるようにして尾根を下る。高度差110mほどである。途中、湯槽谷山と灰形山がちらっと見える。最後の部分は痩せ尾根的になり、岩場もある。
峠から右手(東)へ、高度差40mほど登る。登り切ると落葉山(533.0m、点名は落葉山)である。三角点はコースから西に数歩入った灌木の中にある。
落葉山の三角点から平らな山頂を歩くと、すぐに寺の境内に出る。妙見寺である。ここから先は参道を下ればいい。西国三十三所の簡易バージョンを見ながら下る。有馬グランドホテルの東側の石畳の道が参道の続きである。鬱蒼とした林の中の道を下り、赤提灯の「妙見山参道」の文字を見ると有馬温泉の繁華街である。
参道入口の目と鼻の先にバスターミナルがある。これは高速バス用らしい。そのバスターミナルのオバさんに聞いて、普通の路線バス乗り場に向かった。繁華街を下り、信号機のある交差点を右に折れ、橋(太閤橋)を渡った先にバス停がある。トイレで汗まみれになった服を着替え、反対側のバス停で並んだ。
16時台に、宝塚まで所要35分程度のバスがあるとオバさんに教えてもらっていた。通常のバス(山口経由)は1時間かかるそうだ。後で調べたところ、有馬温泉駅から神戸電鉄で新開地経由、十三経由で京都に戻るのと時間的にほぼ同じである。料金はバスを使うほうが安い。
写真、上は灰形山の登りから見た湯槽谷山、下は落葉山付近から見た灰形山である。
2022/08/29