川北英隆のブログ

就職の分散投資

8/10に通貨の分散投資を書いた。ついでに(もう3週間を経つけど)就職の分散投資について書いておきたい。就職という人生最大級のイベントというか決断にも分散投資が成立するし、必須である。
就職の分散投資にはいくつかの方法がある。1つは、就職した後も並行していろんな勉強をすることである。もう1つは、今なら副業をすることであり、僕が若かった頃ならばとくにそうだが、他社に就職した仲間との私的勉強会に参加することである。いずれも自分を磨き、世の中(外部)との接点を多様化することにつながる。
でも、これらは時間と努力を要する。つまり「大変やな、嫌やな」ということになりかねず、意志を強くしない限り長続きしない。
実は、もう1つ、努力する必要に乏しく、かつ時間がほぼ不要な方法がある。何かと言えば、株式投資である。僕も実践した。例示しておきたい。
社会人になる時、就職したいなと思う企業は複数あるに違いない。その複数の企業すべてに入ることはできないし、ひょっとしたらどこにも受からないかもしれない。でも悲観することはない。就職したい企業が上場企業であるならば、その企業の株式を買うことができる。
勤めている企業の給料を貯め、またボーナスを使い、株式を買えばいい。就職したいと思ったからには、また実際に就職活動したからには、その企業の株式に投資してもいい場合が多いはずだ。運悪く(選択悪く)就職した企業がハズレだったとしても、株式投資した企業が伸びれば、そのハズレをある程度補ってくれる。
僕が就職したのは生命保険会社であり、今もそうだが株式会社ではないため、上場していなかった。このこともあり、最初の年のボーナスだったのかどうかは忘れたが、早い段階で某銀行と某証券会社の株式を買った。両社とも業界のトップクラスだったし、当時は金融業界が伸びる(しかも規制で保護されていたために儲かる)と考えてよかった。
おかげで両社の株式は、バブルの頃(1980年代後半)、飼い猫のために(?)購入せざるを得なかった自宅用の手元資金に化けた。その住宅を十数年後、大損して売却したのだが、銀行と証券会社の株価も売却後に大きく下落していた(通常の経営では、金融業界は斜陽産業化しつつあった)ので、総合的に考えると損得なしかなと思っている。
いずれにしても分散投資の考え方はいろいろと応用できる。試してみる価値がある。

2022/08/31


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