今年6月、余呉の奥、椿坂の大黒山を歩いた。その時にマタタビの花と若い実を見かけた(ブログにマタタビの実のことは書かなかった)。でも、その実は少し変だった。はたしてマタタビなのか。
調べたところ、マタタビの実には2種類あるらしい。少し長めのドングリの形(通常のカシの実を少し大きくした形)の実と、少し横長で凸凹した形の実である。前者が普通のマタタビである。
後者は、花が開いた時にマタタビアブラムシが付き、実が正常に成長しなかったためらしい。他の植物にも同じ現象があり、一般的に虫こぶ(虫瘤)、虫エイ(虫癭)と呼ばれるとか。英語でgallとある。
子供の頃、猫用に(多分薬として)母親が買ったと記憶している。その時のマタタビは乾燥させてあり、横長で凸凹していた。入手先は漢方薬屋だったと思う。
だから20年以上前、奥多摩でマタタビの実を見つけた時、本当にマタタビかどうか疑った。家にネコがいなかったので、試すわけにもいかなかった。今年に見たマタタビの実はその逆である。どちらが本当なのか。知らないということには冒険心を覚える。
何でそんなことを調べたのか。理由は簡単、マタタビ酒が美味かったため、また漬けたいなと思い、マタタビの実の本当の姿を知ろうとしたからである。
写真をアップしておく。上は今年6月に椿坂で見たマタタビの実(虫こぶ)と花である。下は奥多摩のマタタビである。アルコールに漬けていた実を取り出し、わが家のナナと一緒に写した。
2022/09/25