川北英隆のブログ

奥山へ

虎姫駅でタクシーに乗った。グーグルマップによると近くにタクシー会社が2社ある。そのうち1社は、駅に着く時間帯に出払っていた。先の予約者も同じ山に入るのかと思ったが、駅で待っていたタクシーは1台だけだった。
キャンプ場前で僕を下ろした運ちゃんが金糞岳の案内板を眺めていた。「ここまで滅多に来ないから」と言う。道理で、どこで降ろせばいいのか迷っていたはずだ。
登る準備をしていると、東の沢から1台の軽トラがやって来て、橋を渡ってキャンプ場に入り、停まった。その後を追い、こちらもキャンプ場に入り、すぐ奥にある金糞岳南西尾根の登山口を目指した。
キャンプ場のメイン部分を過ぎると、右手に車1台通れる道がある。それに入るのかどうか確かめるため、そのまま歩き始めた。すると後ろの軽トラから、「金糞岳に行くの」と声があり、通り過ぎた分岐を登るのだと親切に教えてくれた。
戻って分岐から登り始めると、すぐに山道が左に分かれる。「金糞岳登山口」「花房コース」の表示がある。植林の中を少し登ると送電塔がある。その付近だけ草地になっていて露で濡れた。再び林の中に入り、尾根へと坦々と上がっていく。
尾根に上がる道は溝状の箇所が多くなる。広葉樹が多く、その落ち葉や枝が溝に落ち、あまり踏まれていないため土が柔らかくて歩きにくい。また所々に倒木が溝に被さっているため、上の土手に迂回しないといけない箇所もある。倒木がなくても、溝状の道を避けるためのバイパスも多く、元の道である溝を見失わないように歩く。
登るにつれ、ミズナラが目立つようになる。カシ類の実が多く落ちている。やがて尾根が広くなり、滝谷頭に着く。905mの表示があった。歩いているとピークという感じに乏しいが、南から突き上げる沢(夫婦滝のある沢)の稜線部らしい。
その先でサルの群れを見た。木の実を食べているのだろう。さらに登るとブナの林に変わっていく。道も次第に歩きやすくなり、また金糞岳の姿が木の間から見えて快適になる。
じきに奥山に着いた。三角点(1056.5m、点名は深谷2)がある。山頂の東側から白倉岳と金糞岳が見えた。登山口から1時間45分かかった。
上の写真は奥山の手前で見たブナ林である。少しだが紅葉が始まっている。下は奥山の三角点である。
20221022ブナの林.jpg

20221022奥山.jpg

2022/10/22


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