奥山からは灌木に覆われた尾根道になり、右手(東側)に谷を見ながら歩くことが多くなる。行く手には金糞岳が大きく、少し振り返ると伊吹山もある。時々は西側の山も灌木の間から見える。
少しアップダウンしてゴロウ頭に着く。1143mの表示がある。西から突き上げる西俣谷川の稜線部らしい。もっとも地形図によると、1143mはもう1つ先のピークの標高だろう。
このゴロウ頭には大きなブナがあり、その幹の間から越前国境の山(三国岳方面)が見えた。少し歩くと横山岳の姿も木の間にある。
天気も良く、素晴らしい展望が続くため、足が止まりがちになる。灌木の尾根を緩やかにと登り、八草出合いに出る。標高1161m、広場になっている。金居原から八草峠経由で登ってくると、この八草出合いで金糞岳の稜線に出る。
出合いから左(北西)に下れば八草峠である。しっかりとした道とテープの印があることを確認しておいた。いずれ八草峠から登りたいものだと思っている。
今回は東へ、まずは白倉岳を目指す。稜線に笹が多くなる。しばらくは伊吹、霊仙と琵琶湖方面を見ながら歩く。尾根の向きが北に変わり、一登りすれば白倉岳の山頂部だった。山頂部を少し歩くと、背の低い灌木と笹の中に三角点(1270.7m、点名は深谷1)があった。
展望はというと、北北西側に白山が大きかった。「金糞岳を周遊する」でアップした写真のとおりである。この写真には白山の手前、右側に能郷白山(1617m)が写っている。左端には冠山(1257m)と、遠くに経ヶ岳(1625m)があるようだ。いずれの山も懐かしい。
以上はともかくとして、白山の手前にある尖った山が気になる。地図と写真を見比べつつ調べたところ、蕎麦粒山(1297m)のようだ。揖斐川の最奥部に位置する。八草峠を越えて岐阜県側に下れば、その麓も近い。
登山口から白倉岳まで3時間10分かかった。
上の写真は金糞岳との鞍部付近から振り返った白倉岳である。奥の平らなピークが山頂である。手前の岩場は白倉岳という名の由来と思える石灰岩である。下は白倉岳付近から見た金糞岳である。写真では平らな稜線に見えるが、間に少し急な鞍部がり、上の写真にある岩場を下る。。
2022/10/22