川北英隆のブログ

四方竹を食べる

四方竹(しほうちく)というタケノコを最近食べた。「今は秋、そんな秋に食べるタケノコって、冷凍か真空パックされた物か」というところだが、れっきとした採れたてである。
カミさんが買ってきて、炊き物にした。最初に食べたとき、僕も「冷凍か真空パックか」と質問したのだが、生のタケノコを茹でてある。
長さ20センチ程度、当然ながら細い。高知で栽培されているとか。原産地は中国南部とある。冬の間は葉を出さず、春になってから竹として茂るそうだ。
それで名前の由来は「四角い」ことにある。竹の断面が丸ではなく四角である。口に入れる前に眺めてみると、確かに四角い。
まだ中国が発展途上の頃、市場に行くと様々なタケノコが売られていた。ラオスでもそうだった。竹は元々、亜熱帯の植物だから、いろんな種類がある。その1種として四方竹があるというわけだ。
それで味はというと、美味い。適度な歯ごたえがあり、焚物にすると出汁の味がよく染みている。収穫時期は主に10月だとか。
これまで知られていなかったのは、出荷が難しかったから。最近になり、茹でて本来の色を残しつつ出荷する方法が考え出されたのだとか。普通のタケノコのない秋である。野菜のスター誕生になるかもしれない。
どんなのかを知りたいのなら、「四方竹」で検索すればいい。

2022/10/24


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