川北英隆のブログ

長野峠から経ヶ峰へ

伊賀鉄道上野市駅の駅前から三重交通バス汁付行きに乗る。21年4月に青山高原を歩いた時と同じバスである。市内で2人が乗り降りしたものの、それ以降は貸し切りだった。
終点の汁付で下りた。青山高原の風力発電施設が顔を覗かせている。歩道のない国道を歩くので注意が必要である。新長野トンネルの手前で左に折れ、旧国道に入る。名阪国道がなかった頃、父親の車で津方面へ潮干狩りに行った時、旧道の長野トンネルを何回か通った。そのトンネルは今、津側が通行禁止になっているとか。
新長野トンネルの手前から700メートルほど歩くと「従是 旧長野峠道」の石柱があるので、。農道風の道に入る。橋を渡り、植林の中を500メートルほど歩くと分岐があり、右(南)に折れる。小さな沢沿いの道である。踏み跡程度の道をたどると石垣が出てくる。かつて住居か茶屋があったのだろう。
石垣の上は平らで草が生えている。踏んだ跡をたどり、右手に回り込むように軽く登るとすぐに峠に着く。切通しを越えると舗装された林道に出る。「旧伊勢街道 長野峠」の標識がある。地形図に「長野峠」と記された地点よりも直線距離にして360メートル北東、破線路が尾根と車道を横切った地点である。
この長野峠から尾根に上がってもいいのだろうが、しばらくは尾根の南側に沿って付けられた林道を歩く。その林道が761mのピークの南側を大きく巻き始める地点から尾根に取りついた。よく使われているようで、笹の中に踏み跡が付いていた。
当初、尾根は植林と広葉樹林の境界線になっている。それを登ると761mのピークに着く。平木北西峰とのプレートがあった。そのピークから東へ、大きなアセビのトンネルを下る。下り切ると、思いがけず先の林道に出た。地形図にはないので、延長されたようだ。
その林道を数歩歩くと、「経ヶ峰登山口」の新しい表示がある。林道の延長にともなう新しい登山口である。それに入り、690mの等高線ピークを越えて下ると送電塔がある。その先で林道の延長工事をしていた。
東に折れ気味に植林の中をアップダウンし、高度差30mほど急登すると尾根が南東に折れる。再び広葉樹が現れ、725m峰に上がる。左手に経ヶ峰の姿が見える。752m峰を越すと南側の展望(堀坂山から局ヶ岳、高見山から大台ヶ原、青山高原)を得られる場所がある。
南麓の村、平木からのコースを合わせるとハイキングコースになる。すぐに785m峰(大洞ノ峰)に着く。東に経ヶ峰が近い。
大洞ノ峰からはアセビの多い平らな稜線である。少し登って南からのコースを合わせ、芝生の稜線を登ると経ヶ峰の山頂だった。三角点(818.8m、点名は経ヶ峯)がある。
山頂の周囲に木はなく、360度の展望が得られる。前のブログに書いたように、富士山まで見えるらしい。六甲まで見えたのは嬉しかった。鈴鹿が大きかった。
上の写真は大洞ノ峰からの経ヶ峰である。山頂は右のモヒカン刈り的な植林の奥にある。下は経ヶ峰から見た鈴鹿(左から綿向、雨乞、御在所)である。手前の左端は錫杖ヶ岳である。
202321030大洞ノ峯から経ヶ峰を.jpg

20221030鈴鹿.jpg

2022/10/30


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