川北英隆のブログ

稲子山へ

経ヶ峰で昼食がてら展望を十分楽しんだ後、計画どおりに稲子山から摺鉢山経由で椋本に下りることにした。稜線部分の距離は、長野峠から経ヶ峰よりも短いから、後は道の状態次第である。
山頂から東へ、階段の付けられた道を下りる。そのまままっすぐ下りそうになるが(北に向かっていると思ったこともあり)、山頂直下と言っていいほどの箇所に左手を指して「休息施設」との表示があった。地図を確認すると、その施設に向かうのが正しい。まっすぐは経ヶ峰の東尾根を下山する道である。
植林の中、経ヶ峰の斜面を下るものの、道は整備されている。道が平らになると休息施設である。水場とトイレがあり、小屋が建てられている。小屋の周囲は草原になっていてテントを張れる。
小屋を過ぎると稲子山への分岐である。左に折れれば錫杖湖方面、右(東)が稲子山である。稲子山へ進むと、いきなり倒木が現れ、前途多難を予感させる。
尾根を下ると尾根が痩せてくる。危険なほどではないのだが、長野峠から経ヶ峰への尾根とは雰囲気が異なる。小さなアップダウンの後、少し大きく登ると720mの等高線ピークだった。稲子山南峰のプレートがかかっていた。広葉樹の向こうに少しだけ展望がある。
稲子山南峰から右へと折れ気味に下る。少し上がる箇所もあるが、基本は長い下りである。道は悪くはないのだが、かといって良くもない。
下り切り、少しだけ急な斜面を登ると稲子山の山頂だった。三角点(574.3m、点名は稲子山)がある。広葉樹の間から伊勢平野方面の展望が少しあるだけだった。
何故このピークに稲子山の名と三角点があるのか、少し調べてみたものの、分からない。10/29にアップした写真でも、稲子山南峰が目立つだけで、稲子山がどれかさえ分からないくらいである。
稲子山がマツタケ山だったとの情報は確認できたし、確かに椋本から乗ったタクシーの運転手が錫杖湖付近のどこにマツタケがあがるか知っていると自慢気に話していた。
その情報を頭に入れつつ地形図を見ていると、ふと思ったことがある。錫杖湖から、その南にある稲子山を見れば立派なのかもしれないと。錫杖湖方面に流れる大きな谷の源流の1つが稲子山である。いつか(多分ないだろうが)錫杖湖に行けば確認したいものだ。
上の写真は稲子山の山頂である。下は錫杖ヶ岳から見た稲子山方面である(2021/12/14撮影)。右端が稲子山南峰で、そこから伸びるように見える尾根の下に稲子山が隠れている。中央左の丸いピークの下にギザギザした稲子山があるのだが、ネットの小さな写真では果たして見えるか。
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20221031稲子山を.jpg

2022/10/31


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