昨日(10/31)、「京大川北/JPX日本株指数」の算出を来年1月30日から開始すると公表した。2018 年7 月から東京証券取引所と株価指数の共同研究開発を開始していたから、株価指数の実現までに4年半もかかった(正確には「かかる」)ことになる。
紆余曲折があった。最大の難関は名称だった。もう1つは新型コロナの勃発だった。今回の株価指数の原型は早くに完成していたのに、不慣れなことが多くあり、指数の計算開始を公表するまでに4年かかったことになる。
とはいえ指数値の公表に漕ぎつけられたのは大きな前進である。狙いは「長期に投資して安心できる株式投資」の実現にある。この狙いに向け、今回の株価指数をさらに深掘りしたいと思っている。
実のところ、激しく業績が振れる企業の株式も大好きで、若い頃にはそんな企業に投資をしたことが何度もある。「ボロ株の川北さん」と噂した後輩もいたし、何年か前に彼と飲んだ時もそう言われた。
だが実際はというと、その投資した企業の業績を本気で見守る余裕なんて、サラリーマンにはない。だから結局は「買ったらほったらかし」になり、大損することもままあった。その反省から、今回の株価指数の発想は「ほったらかしでも安心できる投資」にある。
NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)の税制優遇制度を使った個人の投資は長期投資になり、ほったらかしになりやすい。そんな個人の投資に少しでも役立ちたいというのが今回の株価指数の目的である。もちろん公的年金等の長期投資にも役立てれば、さらに嬉しい。
京大川北JPX日本株指数についての正式の情報は、当面のところ次のサイトにアップする。
https://www.gsm.kyoto-u.ac.jp/collaborative-research/toushi/
まだ工事中のリンクがあるので、詳細についてもう少し待ってもらえれば幸いである。
このブログでも追加情報を提供したいと考えている。
2022/11/01