川北英隆のブログ

西から南へと摩耶山越え

世継山から尾根を戻り、到達した地点を過ぎて少し登ると送電塔があった。摩耶山方面が見えるものの、山頂は手前のピークに隠れている。その先で全山縦走路と合流した。
この付近で使っていたネット地図は、世継山に登るためにヤマレコだった。これが敗因で、全山縦走路と合流した地点の少し西側にある三角点(425.0m)を見落とした。前にも書いたように、ヤマレコの場合、人気の山は足跡だらけで地形が読みづらい。
合流点から少し下り、その後で急登が始まる。花崗岩の岩場混じりであり、よく踏まれているため道が荒れ気味だった。トレラン、中学生、中国語を話すカップル(台湾人?)が登っていた。
標高555mで神戸川からの登山道を合わせた後はアップダウンしながら高度を高めていく。アンテナ施設が見えれば山頂の一角に着く。右手の林の中に入れば摩耶山の最高点(702m)である。その先に天狗岩大神と三角点(698.6m)がある。
三角点の近くで昼食がてら休んだ後、ロープウェイ駅の西側から下りた。上野道である。ハイキングコースだと思ってまったく調べていなかったので、この道の山頂近くに天上寺跡があるのを知らなかった。
この天上寺は1976年に大火災に遭った。今は公園になっていて、かつての礎石などの石組みだけが残っている。寺にあった大杉もその時の火災で枯れ、最近倒れたらしい。その下をくぐる。登山者の誰かが「摩耶の遺跡」と呼んでいた。
なお、天上寺は忉利天上寺として摩耶別山の下に移転している。この10月に立ち寄った寺である。
境内を抜けると長い石段がある。寺が焼け落ちる前は荘厳だったと思える。この石段の存在は国土地理院の地図ではっきりする。さらに下ると大阪湾の展望が得られる。摩耶山へのメインのコースらしく茶屋跡もある。
下り切って家並みに出ても、なお坂道がきつい。地図を見ながら阪急王子公園駅に出た。
上の写真は鍋蓋山の下りから見た摩耶山であり、前のブログでアップした高雄山と再度山の写真とセットである。下は摩耶山の最高地点である。山名のプレートがある。
20221105鍋蓋山からの摩耶山.jpg

20221105摩耶山最高点.jpg

2022/11/05


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