川北英隆のブログ

七尾山を往復する

かつて七尾山の西麓には北国脇往還が通っていた。関ケ原方面から琵琶湖北部を経て福井に行くためのショートカットの街道である。浅井家や朝倉家が要衝とした守った地域でもある。現在、国道365号線がその北国脇往還に沿っている。
今回の七尾山は、その北国脇往還(今は田舎道)を横切るように歩き、南池から登った。村中を東に向かって車道が続き、山麓の大きな車道を横切ると登山道が始まる。表示がある。
最初は車の入れる道だが、右手に建物を見ると車道が終わる。植林の中を登る。その後は広葉樹が多くなる。以前はよく使われた道のようで、沢状に窪んだ箇所が続く。また倒木もあるため、迂回路を時々使うことになる。テープが多く、迷うことはない。
広葉樹は紅葉が始まっていた。道にはドングリが落ちている。最後に小ピークを越えて急登すると七尾山だった。
山頂には三角点(690.8m、点名は今荘村)がある。展望を得るために西側が伐採されていて、琵琶湖方面が見えた。それ以外の展望はないに等しいのだが、木の葉の少なくなった木々の向こうに金糞岳が見えた。実のところ七尾山は、金糞岳から南に伸びる尾根上のピークである。
早めの軽い昼食の後、主稜線を200mほど南にたどった。途中、やはり木の間からだが、伊吹山が大きい。すぐに680mの等高線ピークに達するので、そこから南西に伸びる尾根を下る。今荘への道である。広葉樹林に時々植林が混じることは南池からの道と同じながら、沢状の窪みがない分だけ歩きやすかった。
標高380m付近で南の尾根に折れ、下り切ると車の通れる、しかし草の多い道に出た。分岐の箇所には七尾山への標識がある。
後はその草の道をたどるだけである。植林の中に入り、普通の林道となる。ぶどう園を過ぎると今荘の村だった。南池の登山道に入ってから今荘まで2時間30分かかった。
上の写真は七尾山の山頂である。奥に続く道を下山に使った。下は今荘から見た七尾山である。ピークは多分、中央奥の平らに見える所である。その山頂部から右手に伸びる尾根が今荘へと下った尾根であり、左の尾根が南池から登った尾根である。
20221113七尾山山頂.jpg

20221113今荘からの七尾山.jpg

2022/11/13


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