川北英隆のブログ

福井と金沢は楽しいか

少しだけ時間ができたのでプチ旅行をした。福井と金沢である。
福井での泊まりは初めてだった。歴史のある町だからとの期待を込めて。金沢は何回か行き、ファンになった。飯が美味いから。
福井も金沢も駅前の温泉(地中深く掘って出た温泉)付きホテルを予約した。といえば、知ってる人には特定できるホテルチェーンである。高くはないし、設備も値段の割にちゃんとしている。
一方の食事はというと、朝は適当に、昼は駅弁にした。夜はコロナ対策から、美味そうで空いていそうな店に、開店一番をめがけて入った。
その結果は、福井が大外れだった。店内は綺麗で著名割烹店並みなのだが、料理の質は素人料理田舎(かつて京都にあった名前で、今は潰れた店)という水準だった。別の表現を使うと、バイトの兄ちゃんが料理しているのではないかと思えるくらいである。しかも量をケチっていて値段が高すぎた。
福井では、ホテルのチェックインに際して、たまたま「福井deお得キャンペーン」の券をもらい、かつ70歳以上の条件でプラスの券までもらったのだが、それを使ってようやく「こんなもんか、まあしゃあないかな」という値段に戻るという、すごい値段設定だった。要するにキャンペーンの券を巻き上げるためだったような。
その点で金沢の店は正解だった。実は目当ての店があったのだが、そこは定休日だった。仕方ないので何軒か電話したものの、全てが満席で断られた。旅行者の数がすごいからだ。最後に連絡した老舗の割烹料理店、「魚常」を予約できた。
この店は地元客中心のようで、かつ金沢の郷土料理を出してくれる。予約の客は18時頃からしか来ないし、料理はちゃんとしていて、かつ福井と同程度だった。キャンペーン券がなかったので、払った金額は福井よりも高かったのだが、満足度が違った。
そうそう金沢の店の女将さんが面白くて、某日本酒を注文したところ、「量を飲めるのやったら(300ミリ入のボトルだからだが)、福正宗の皆造というのがお勧め」との反撃を食らった。皆造とは、新酒の仕込みがすべて終わった段階で関係者に振る舞う酒なのだそうだ。注文したところ、これが正解だった。
以上だが、では福井と金沢で飯を食う以外に何をしたのか。何もしなかったに近い。唯一、福井で朝の散歩をした。その話しは続きで。

2022/11/19


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