山から下り、大河原駅に向かう途中に南山城村農林産物直売所がある。列車の到着まで5分程度があったので、直売所に入り、野菜類を探すことにした。実のところ、山から下りると野菜類が売ってないか探すのが習慣になっている。
というのも何回か書いたように、京都の野菜が酷いから。というか質の当たり外れが大きすぎ、その平均が「並み未満」だから。
京都の野菜を株式投資で言えば、変動率が高過ぎ(つまり買うにはリスクが大きく)、かつ平均的な投資収益率が低い。つまり、「買ってはいけない、他の野菜を買うのがお勧め」となる。
「京都で一番の八百屋や」との看板を掲げている店の正体は、「京都で一番当たり外れの大きい八百屋や」かもしれない。
それはともかく、大河原の直売所に葉付き大根が並んでいた。「これや」と、すぐに買った。普通の大きさのが1本120円だった。
問題が生じた。大根がザックに入り切らず、葉の部分が飛び出した。使っているザックの内部が上下に分かれ、しかも山歩き用品の一式が入っているため、ファスナーを開けて上下を1つにする手間を惜しんだためである。
結果、大根の葉を揺らしながら歩くことになった。「鴨ネギ」ではなく、「トラ(寅)が大根葉を背負い」である。その格好で「まあしゃあないか」と用事で奈良市内に出向き、従妹のKZちゃんに会った。
歩いていると、東向商店街(奈良一番の商店街)にも同じような葉付き大根が売っていた。「ここで買ったほうが良かったか」と後悔しかかったところ、値札に1本180円とあった。「勝った」である。
「その大根、葉を切り落としてもらったらよかったのに」だろうが、大根を買った最大の理由は、その葉を食べたかったことにある。普通の店に並んでいる大根は葉が切り落とされている。「何で一番美味い葉を切り捨てるのや、犯罪や」と怒ってしまう。
その大根、まずは葉の部分をシイタケやジャコと和えて食べた。美味かった。残った根の部分をどうするのか。カミさん曰く、「根が2本以上残っている、どうしようか」と。
2022/12/09