抜歯したことは少し前に書いた。その抜歯で新たな発見があった。それは何かと言えば、膝の痛みと関係していそうなことだ。
歯の調子が悪いなと感じ始めたのは9月の終わり頃だったか。その後の1ヶ月ばかりの間、歯の調子が徐々に悪くなった。同時に、山に入る度に左膝の痛みが酷くなっていった。小浜から大御影山に入って以降、下りがまともに歩けなくなった。
とくに階段が辛くなっていった。ストックを使ってだましながら歩くのだが、スピードがでない。ストックが使えない駅の階段の下りは弱った爺婆とほぼ同じスピードになってしまった。
また膝の痛みが終日続くようになっていた。そんなことは今まで経験しなかったから、「このまま、いずれ歩けなくなるのかな」と案じていた。弱り目に祟り目、マーフィーの法則、そんな単語も浮かんだ。
10月中旬の夜中、耐えられないほどに歯が痛くなり、翌朝、その日の予定をキャンセルして歯医者に行った。10月末に抜歯してもらった。それで歯の痛みが軽くなった。
しかも気づくと、膝の痛みを忘れるようになっていた。そして最近は階段の下りに、多少スピードを出せるようになった。山の下りでも酷くならない。
そこで思ったのは、歯と膝の痛みが連動しているのではないかと。実は19年に痛めた右膝はだいぶ回復しており、山でも普通は痛くない。
一方、左膝は学生の頃、山の下りで痛めた。20年近く前、パプアニューギニアの泥道の下りで滑り、さらに痛めた。19年には何もなかった右膝を痛め、それをカバーするために左を使いすぎた。そのためか、昨年頃から左の調子が少し落ち、今年の6月に大文字山で再度痛めてしまった。
だから、歯が治ればそれだけで左膝が治るわけもないのだが、歯が治り、膝の痛みが軽くなれば何となく嬉しい。ずるずると弱った爺婆にならないだけでもバンザイである。
調べたところ、歯の痛みは交感神経の働きを高め、それが他の部位の痛みを引き起こすらしい。僕の場合、歯の痛みが、以前から悪かった膝の痛みを激しくしたようだ。歯が治癒するとともに膝の痛みも以前の水準に戻っていくのだろう。
何となく目出度いような。でも抜本的な解決ではない。これからも膝に注意が必要である。
2022/12/13