川北英隆のブログ

御斎峠付近を歩く

伊賀上野盆地の北を区切る山並みに御斎(おとき)峠がある。今回はその峠を中心に歩いた。歴史を感じる地域だった。とくに下山して訪れた正月堂では、子供の頃からの謎が解けたように思えた。
今回のルートはというと、最初に伊賀市の中心、伊賀鉄道の上野市駅から伊賀市の北西部に向かうバスに乗った。鳥居出というバス停で降りて歩き始めた。と、その付近に思いの外の歴史があったので、それをうろうろと見つつ車道を上がっていった。目指すは北西にある御斎峠だったのだが、地図を見ていると、その付近の最高峰、高旗山(709.8m)が目についた。ついでだからと御斎峠の手前から往復した。
高旗山への道はハイキングコースとして整備されている。山頂からの展望は良好で、鈴鹿、伊賀上野、奈良盆地が見えた。計画から漏れていたのが不思議なくらいだった。
高旗山から下山後、御斎峠はすぐだった。知る人ぞ知る峠である、本能寺の変の直後、徳川家康が命からがら逃げ延びる途中に越えた。甲賀と伊賀を結ぶ間道上にある。
御斎峠からは、基本的に西に伸びる稜線を歩いた。滋賀県(近江)と三重県(伊賀)の国境でもある。林道や脇道が多く、さらに小さなアップダウンの繰り返しである。もっとも尾根に入ると目印が多く、迷うことはない。
最終目的は三国塚(628m)だった。滋賀県(近江)、三重県(伊賀)、京都(山城)の国境である。周りに同程度かそれ以上のピークが続いているものの、三国塚は周囲よりは一段高く、山らしい雰囲気がある。
三国塚から南に下り、林道に出た。西に歩けば前回歩いた野殿経由、大河原駅である。今回は東に戻るように歩き、関西本線の島ヶ原駅に下りた。
島ヶ原付近も歴史がある。とくに東大寺の別院である正月堂に寄ったのは正しかった。東大寺には二月堂、三月堂、四月堂がある。これらに島ヶ原の正月堂を加えるとカードが揃う。もっとも5月以降はどうしたのかという疑問は残るが。
全体に車道の部分が多く、時間が余るだろうと思ったのは間違いだった。鳥居出のバス停を降りたのが8時20分、島ヶ原駅に着いたのが15時40分だった。それでも後から調べると、見落とした箇所がいくつもある。
上の写真は下山した地点から見た三国塚方面である。一番左のピークだと思っている。下は同じく御斎峠と高旗山である。高旗山は中央右側のピークである。
20221220三国塚方面.jpg

20221220高旗山方面.jpg

2022/12/20


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