小天狗山の北側を通る県道に下りた。その県道を西に登ると六甲山の山頂である。今回は県道を400mほど東に歩き、三叉路に出た。左の道路に入り、橋を渡り、登っていくと小笠峠である。車で持ち込まれた粗大ごみがたくさん落ちている。
峠からさらに100mほど歩くと、右(東)に「樫ヶ峰」と書かれた登山口が現れる。それに入り、高度差100mほど登ると小ピークに着く。常緑広葉樹の混じった林の中に小笠峰のプレートがあった。
その先は尾根道となり、松混じりの灌木が多くなる。六甲の主稜が北に大きくなり、通信施設のある大平山(681m)が大きい。そこから東へ、宝塚に向かって譲葉山、岩倉山が続いている。
小笠峰の次の小ピーク(489m)には社家郷(しゃけごう)山のプレートがあり、南東へ下る道が分かれている。西三辻出合とも呼ばれているらしい。
少し下り、登り返すと馬ノ背である。名前ほどの痩せ尾根ではない。小さな岩と花崗岩質の砂地の尾根だから、展望が良い。
馬ノ背の先に樫ヶ峰(457m)が丸く見える。馬ノ背からはすぐにその山頂である。松の多い林の中に樫ヶ峰のプレートがあるのだが、その手前に社家郷山と彫られた石の標識が立っている。「こちらの方が本家の社家郷山かな」と思うものの、高さでは先に通った社家郷山に及ばない。
樫ヶ峰から東へ下ると展望があり、送電塔がある。その手前で道が分岐するので、左(北)に折れる。下り続けると、ゆずり葉台の車道に出る。
上の写真は馬ノ背から見た樫ヶ峰である。下は同じく馬ノ背から見た林山方面である。中央右奥にアンテナのある六甲山、その左に三角形の林山があり、その左奥に小さく東おたふく山が見える。六甲山の右下に稜線が伸び、こちら側に向かって落ち込んでいるが、その稜線の中間地点にある三角形のピークが小天狗山のようだ。
2023/01/14