川北英隆のブログ

久しぶりの大阪中心部

大阪に出掛けた。会議に呼ばれたからだ。コロナ前に開かれたきりの会議を再開したいとのことで、リアルでの開催だった。この3年間、大阪の中心部には近寄らなかったように記憶している。
六甲方面の山に行くため、阪急で十三までは頻繁に行く。降りるわけではないので大阪に行ったとは言えないだろう。
その十三を過ぎて淀川を渡る。マッコウクジラの淀ちゃんが永眠した近畿の大河である(世界の大河とは差があるかな)。「もう少し河口寄りだろう」と思いながら橋を渡ると梅田に着く。
会議の場所は本町なので地下鉄御堂筋線に向かう。阪急百貨店のビルを通って乗り換えるのだが、コロナ前よりも空いているように思った。地理不案内のため、いつもすんなりとは地下鉄梅田駅に向かえないのだが、今回は案内の表示もちゃんと見え、スムーズだった。
御堂筋線は梅田の次が淀屋橋である。その昔、3年間通い慣れた駅であり、懐かしかった。「もはやこの駅で降りる用事もなくなったな」と思いながら、重厚なドーム型の駅を眺めていた。改札に通じる階段を今にも知り合いが歩いてくるような雰囲気は残っていた。
淀屋橋の次が本町である。本町で降りる用事は堅気のサラリーマンを辞めてから生じた。15年少し前に生じた用事は本町の西側のモダンなビルに出向くことだった。
リーマンショックの前年かもう少し前、用事で時々顔を出していた会社の創業者が犬糞を踏んだとかで、洒落た靴を拭っていたのを思い出す。それが結果として運の尽きとなり、そこでの用事がフェイドアウトした。
新しい本町での用事ができたのは、その5年後くらいだったか。本町の東側の会館に何回か出向いた。会議の後、会館に付設された宴会場で会費制の夕食になる。それがコロナの影響もあり、途切れていた。
今回はその会館でほぼ4年ぶりに再開された。実はその会館が近々閉鎖されるとか。その後をどうするのかの会議でもあった。
「本町での用事は、西も東もフェイドアウト系のものなのかな」と思いながら、当日の用事を終えた。本町の上に架かる高速道路が明かりもなく黒々と、本町での用事を象徴していた。次回、同じ用事がある時には別の会場となる。ひょっとして本町を離れるかもしれない。

2023/01/21


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