川北英隆のブログ

高尾山を越えて柏原へ

321m峰からは同じ道を引き返す。5差路までは戻らず、近道をというので途中から雁多尾畑へ直接下り、村の中心部の西側に出た。おかげで製鉄と関係があるという金山媛神社や金山彦神社を通れなかった。かなり下にあるので、次の機会だろう。
雁多尾畑は山の中腹にあり、石垣で敷地を整備した城塞のような家が並んでいる。しかも村の戸数が多い。その中を東西に道が続き、そこを車1台がやっと通れる。村の結びつきが強そうで、そこここにある掲示板には法事の時に寄附を受けたとか書かれた紙がたくさん貼られていた。
事前に地図を見て、道がいろいろあり、村を通り抜けるのは難しそうだなと思ったのだが、実際は多少起伏とカーブが多いながらも一本道だった。
雁多尾畑を抜けて下ると、どんどこ不動尊がある。横に沢が流れ、上流に滝があるそうだ。不動尊を過ぎると横尾の集落に入る。山の斜面にぶどう畑が広がっている。昔から有名な河内のぶどうは、大阪平野側の斜面だけではなく、奥地でも栽培されている。
横尾の中心部を過ぎると地蔵尊がある。やはり横に沢がある。山間地だから沢の水が貴重だったのかもしれない。
その地蔵尊横の三差路は北側の車道に取る。ゴルフの打ちっぱなしの横を通り、パゴダのある霊園の横で車道にぶつかる。そこを北に上ると高尾山の登山口に至る。車の通りの多い道だった。車は打ちっぱなしへ向かうのが多く、その先は少ない。
車道を登ると少し尖り気味のピークが見える。それが高尾山の山頂である。「くつろぎの道」と名付けられた下山道を左に見て、もう少し車道を上がると「見晴らし広場」の先に鳥居があり、登山口に着く。
鳥居をくぐって登る。大きな岩が点在し、ロープやハシゴの箇所もある。とはいえ距離はわずかで、危険というほどでもない。西側から回り込むようにして山頂に着く。
山頂には三角点(277.6m、点名は高神)がある。また山頂の少し下に祠がある。
落葉広葉樹の中ながら、疎林だから大阪平野側の展望が得られる。山頂の真下近くでは大和川の本流に南河内からの大きな支流、石川が合流していた。
下りは先に見た「くつろぎの道」にした。駅まで一番近そうだったので。途中に「南パノラマ展望台」がある。上がると六甲と和泉に区切られた大阪平野と大阪のビル群が一望できた。なお途中で分岐する「きぼうの道」は送電塔の工事のため、通行止めだった。
ほぼ下り終えると鐸比古鐸比賣神社(ぬでひこ、ぬでひめじんじゃ)の境内に出る。雁多尾畑と同様、女と男の神様が一緒に祀られた立派な神社である。
石段を下り、表通りに出ると大きな石の鳥居がある。振り返ると神社の上部にしめ縄の張られた岩が見えた。高尾山の山頂はその左手にある。関西本線の柏原駅までは近い。
上の写真は高尾山山頂である。下は鐸比古鐸比賣神社の参道から見た高尾山である。正面が神社、その上部の白い点がしめ縄の張られた岩、電柱の左が山頂である。左の上部端の飛行機が見えるか・・。
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20230204神社からの高尾山.jpg

2023/02/04


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