川北英隆のブログ

大雪警報の東京は雨

故あって東京に出てきた。出発の前、昼のニュースを見ていると、東京23区に大雪警報とか。新宿や渋谷での雪の映像もあった。東京といっても今日は中央区が目的地なのだが、「うーむ」だった。
新幹線から見ていると新横浜の手前は薄っすらと雪が積もっていた。しかし横浜を外れると雪がなくなり、多摩川を渡って東京に入ると白いものが消えた。東京駅に着くと完全に雨だった。
ちなみに京都は雨だった。しかし昼頃になると小降りになった。これもニュースでの情報なのだが、JR西は新関西空港方面の特急を運休するとか検討するとかのことだった。しっかりと見ていなかったが。羹に懲りて膾を吹くの類いかなと笑っておいた。
最近の日本はいろんなことに過剰防衛だと思う。気象庁も「雪は大したことないかも」と予報して、万が一にも大雪になったら困るのだろう。
実のところ、昼のニュースの前に気象庁の天気分布予報(11時発表)を見ていると、中央区付近は雨だった。それで安心していたのに、大雪警報だとニュースで知って驚いてしまい、「どっちが正しいのや」というところだった。
電車は、「雪で遅れたり停まったりするかもしれないけど、それでええんやったら乗って」と動かせばいいのではないか。間引いてもいいわけだし。
日本は怒られるのに過剰防衛し過ぎである。というか「自己責任で行動しろ」と言わない国になった。役人も企業に対する監督責任があり、下手すると火の粉を浴びるものだから、「下手するな」と企業を指導する。おかげで全員が過剰反応し、自己防衛に走る。
テレビのニュースもまた、アホの子供に言い聞かせるように、箸の上げ下ろしまで指図する。最近では、喉を詰めないように食べ物を食べる際の注意までするようになった。そのうち、水を飲む時の注意までするようになるのだろう。
だから、誰も自分で考えて行動しなくなり、言われないことには迷惑な行動をとり、予想外のことが起きるとパニックになるか、そっぽを向いた対応をとってしまう。今日の雪の空振りに思った次第である。

2023/02/10


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