ジェッダ(Jeddah)はサウジアラビア第二の大都市である。紅海に面した港町であり、200kmほど離れた対岸はスーダンである。そのすぐ北にエジプトがある。スエズ運河のある現在もそうだが、その以前も地中海に近く、いまのサウジアラビアは紅海側から開けたようだ。
メディナから山岳地帯を抜け、西に向かうと下りになる。途中、紅海が見えたのは感動ものに近かった。生まれてはじめて、その細長い海を見たからである。細長く見えたわけはなく、海は海だったのだが。
ジェッダには大きな港がある。海岸に沿ってホテルが立ち並び、洒落た感じを売りにしている。思い出したが、その海岸沿いの散歩道にはトイレが完備している。といっても有料で、自動券売機で10リアル(350円)を払って4人分を買うシステムだった。
旧市街が残されていて、世界遺産になっている。といっても傾いた建物が並んでいるだけで、唯一、木製の窓が特徴だろうか。木の貴重な国だから、輸入品(舶来)として高価だったのだろう。現在、観光立国に向けて修復作業があちこちで進められている。
書き残しているのは、リヤドにも旧市街(サウド王国の城跡と市街)があり、そこも世界遺産になっていることである。土で作られていたため、廃墟と化していたらしい。それを「すっかり」修復しつつあるのだが、「そんなんでええんかいな」と思えるほどだった。
それと比べ、ジッダは現在まで使われてきた建物の修復である。下は土産物屋や飲み物店などとして使われている。
ジェッダからメッカまでは非常に近く、70km程度西に入ればいい。やはり文化の発展がアラビア半島の西から始まり、山側のオアシスに人々が住んだことがわかる。
ジェッダからは飛行機でドバイ経由、日本に戻った。
上の写真はジェッダの旧市街の建物である。一時、写真の建物にサウジの王様だったかが住んだとか。下は旧市街の土産物屋である。デーツ(ナツメヤシの実)や乾した果物、お茶などを売っていた。
2023/02/25