川北英隆のブログ

鬼門の田町駅

東京に出てきた。朝、白金高輪駅近辺で用事があった。かつて会場には何回か出向いているものの、コロナ以降は初めてだった。京都からどう行くのか、初心に戻って考えた。
以前は新幹線を品川で降り、山手線で目黒まで行き(3駅)、そこから地下鉄の三田線・南北線を使って白金高輪に出る(2駅)方法を使っていた。
「でも、それは遠回りではないか」と見直した結果、品川から山手線で田町に行き(2駅)、そこから三田線で白金高輪に出る(1駅)方法を選択することにした。駅の数からして近いような。
以上から、開始時間の30分少し前、品川に着く新幹線で十分余裕があると思ったのだが、現実は複雑だった。まず、新幹線から山手線までが遠い。大きな品川駅の端から端まで歩かないといけない。
しかも新幹線の出場が難しかった。一度駅を出るのがよかったのだろうが、乗り換え用の改札を使ったものだから、しかも京都駅を切符で入ったため、品川駅では切符を入れた後、スイカなどを追加でタッチする必要があった。「そんなん知らんで」ということで、そこで時間を食った。
最難関は田町の駅だった。JRから地下鉄の乗り換えが、僕の知るかぎり(つまり最善の方法を知らないのかもしれない)スムーズにはいかない。
その昔、20年近く前だったか、慶応大学での講義を依頼され、出向いたことがある。その時、どういう経路で行ったのかは忘れたが、地下鉄の三田駅から慶応大学方面の出口に向かうのに大汗をかき、結局は講義に遅れてしまった。
そもそも「予定の5分前に着くのが美学」の僕としては、絶対に近い自信のある「地図を見つつほぼスムーズに目的地に着く」ことを前提としたにもかかわらず、その前提が崩れわけだ。おかげで担当の偉い教員に迷惑をかけてしまった。彼にはそれ以来、何か引け目がある。
そんなことを思いながら歩いていると、JR田町から地下鉄への経路がわからなくなった。本当はスマホの位置情報をオンにすればよかったのだろうが、山であるまいし。そんな必要性を認識しなかった。駅員に質問しつつ、何とかたどり着いたのだが・・。
要するに、都営地下鉄の三田線・三田駅が遠かったことと、そこに出るのに手間取ってしまった。おかげで三田線に1本乗り遅れてしまい(6分だったかのロス)、目的の会場に2分遅れ程度で着いてしまった。
田町、恐るべし。そういえば、田町の飲み会で酔っ払ってしまい、お開きで挨拶を求められたところ、自分ながらにまとまらなかった記憶がある。ほんま鬼門である。

2023/02/28


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