東京に出てくれば、できれば京都にない味を楽しみたいと思う。その候補の1つが韓国料理のグレイスである。焼肉ではない。蔘鶏湯の店である。
前にも書いたかもと思うのだが、グレイスを紹介してもらった(連れて行ってもらった)のは韓国人である。サムスン生命の日本駐在員だった。「昼飯をどうですか」と言われ、断る理由もないのでグレイスで参鶏湯を食べた。その韓国人は確か釜山方面の出身者だった。夏(お盆)になると韓国では参鶏湯を食べる、それは日本の鰻の代わりのようなものと説明してもらった。
韓国に旅行した時、1回だけ現地で蔘鶏湯を食べたことがある。グレイスの水準が高かった。
その後、グレイスのファンになった。一時、赤坂見附界隈にも店があったのだが、今は麻布十番だけだと思う。覚えていないながら、最初に食べた店が麻布十番だろう。そんな場所にめったに行かないから、記憶は正確でない。
蔘鶏湯を1人前食べれば、それで腹がふくれる。若い頃でもそうだったから、今は尚更である。その他、あっさり系の韓国料理が揃っている。チヂミも美味い。
今回、残念ながらマッコリが品切れだった。代わりにボクブンジャ(覆盆子)という野いちごの酒を飲んだ。韓国系中国人の留学生から、「お父さんが摘んで作った」というボクブンジャ酒をもらったことがある。それは絶品だった。今回のはそこまでいかないまでも(野いちごの量が少ないのだろう)、久しぶりに美味かった。
ということで、満足の一食だった。
2023/03/01