あまり歩いていない地域を目指し、丹波の国、篠山近郊の山を歩いた。JR福知山線は篠山口駅まで複線、大阪からぎりぎりの通勤圏である。京都からでも日帰りの山がいくつかある。
今回は篠山の西にある西寺山、和田山、虚空蔵山を目指すことにした。いずれも600m前後の山である。背は高くないのだが、周囲の平地からは切れ上がっている。
京都から篠山方面に行くには、阪急の十三経由で宝塚に出て、JR福知山線に乗り換える。三田から篠山口駅までは平均すると1時間に2本くらいの電車がある。
篠山口の2つ手前、古市で降りる。昨年4月、白髪岳(722m)の時に使った駅である。
駅から国道372号線に出て、それを西南西へ3キロ程度歩く。うまく旧道も使えば車を気にせずに歩ける。蛙の宮と呼ばれる住吉神社の少し先で県道を北にとり、四斗谷(しとだに)に入る。谷の奥に四斗谷の村落があり、そこから妙見宮を経てトンガリ山(620m)へ登った。かつての参道であり、山頂までしっかりとした道がある。山頂からの展望はいい。
トンガリ山から西尾根に入る。次の小ピークが分岐になっていて、北西尾根は白髮岳、南西尾根は西寺山へ続く。西寺山への尾根には気持ちのいい踏み跡がある。
四斗谷と黒石を分ける峠(440m)の先は急なアップダウンになる。少し不明瞭な箇所もある。3回目を登り切れば西寺山の山頂(646m)である。展望はない。
西寺山からは東から南東へと続く尾根を下る。474mの独立標高点ピーク手前の鞍部から東北東の谷を下り、四斗谷の村落の下に出る。鞍部まで踏み跡はしっかりしているが、谷の上部は落ち葉が多く、下部は荒れている。テープがあるものの迷いやすい。
四斗谷を下り、国道372号線を横切り、休場(やすんば)の村落から和田寺(わでんじ)に向かった。仁王門があり、その先600mほどで本堂に着く。本堂からは左(南)に折れ、展望台経由で和田寺山(591m)へと急登する。山頂からの展望はない。
山頂からは北から東へ続く尾根を歩き、仁王門の少し上に下りた。目の前に次の目標、虚空蔵山が大きいのだが、それに登ると夕暮れになる。次回の宿題とした。
今回は虚空蔵山の北側に付けられた車道を歩き、オロ峠を越え、古市の1つ三田寄りの草野駅に出た。古市駅8時10分、草野駅15時40分だった。
なお、当初の計画ではトンガリ山には登らず、西寺山は四斗谷の下から往復の予定だった。それがアホなOCNのせいでスマホの地図ソフトが機能不全となった。仕方なく予定を変更し、トンガリ山に立ち寄った次第。これもあって虚空蔵山が遠くなった。
写真はオロ峠下から見たもので、上が西寺山(中央)、下が和田寺山(中央)である。
2023/03/18