トンガリ山の山頂から西寺山へと向かう。西へと踏み跡が続いている。最初は岩場の多い急斜面だが、すぐに鞍部に達する。少し登ると590mの等高線ピークである。落葉広葉樹と常緑広葉樹が入り混じってる。
この小ピーから北西尾根を進めば白髮岳である。道標があり、踏み跡もしっかりしているようだ。今回は南西尾根をとる。しばらくは気持ちのいい踏み跡を下っていく。もっとも小さなコブを越す場合に巻き道があり、そのおかげで踏み跡が薄くなるので注意が必要だった。
尾根上にはヤブツバキが咲き、木の間からトンガリ山や西寺山方面が時々見える。タテハチョウも飛んでいた。
下り切ると440mの鞍部である。東の四斗谷と西の黒石を結ぶ道があるようで、道標もあった。もっとも踏み跡は薄そうな気配だったが。
鞍部から550mの等高線ピークに急登する。依然として広葉樹林の中である。このピークで南西尾根と南東尾根が分かれる。西寺山へは南東尾根を進む。両方の尾根に踏み跡があるので要注意である。
大きく下り、570mの等高線ピークに登り返す。少し下り、西寺山への最後の登りとなる。踏み跡が少し乱れ、不明瞭な箇所があったが、適当にテープがある。
西寺山の山頂も広葉樹林の中だった。樹林が密なため、展望は何もなかった。三角点(645.9m、点名は宇土奥)があった。
山頂からは南尾根と西尾根に比較的しっかりとした踏み跡がある。早めの昼食とし、どちらの尾根を進もうかと少し考えた。記憶では西尾根だった。
相変わらずの広葉樹林の中を西へと下った。急な斜面も混じるが、比較的しっかりとした踏み跡が続く。ルートの印も、古いものを入れれば多い。尾根が南を向いて下るようになり、474mの独立標高点との鞍部に着く。
実は西寺山のルートが474mの独立標高点を越えているのかどうか記憶が不明瞭だった。実際のところ、ルートは鞍部から東の谷を下っている。道標もある。
下り始めは落ち葉が深く、谷も広いので踏み跡が不明瞭だった。そのうちルートは谷の左岸(この場合は谷の北側)を進むようになる。踏み跡も明瞭になる。かつての作業道に出て安心したのだが、その先で道の破損が酷く、ルートの印も途切れがちとなった。右岸に渡り、村の墓地の横を通り、井根口池の200mほど下で県道に出た。県道がちょうど四斗谷を西側に渡った箇所である。
上の写真はトンガリ山から見た西寺山(左)、下は西寺山の山頂である。
2023/03/18