三峠山の山頂から南に下る。少しして西に大きく下って三峠山の西尾根に向かう。杉の落ち葉が多く、踏み跡は不明瞭ながら、下り切ると尾根だと明確にわかる。しかし問題があった。
尾根上に植林用のネットが張られていた。ネットの北か南か、どちら側を歩くのかが問題となる。今回は林道を意識して北側を歩いたのだが、まだ杉が十分に育っておらず、枝がうるさかった。小さなアップダウンがあり、踏み跡も明瞭でない。しかも北側にもう1つ、新たなネットも出現した。
「こりゃあかん、網に捕らえられる」というので、林道に下りることにした。幸いなことに倒木が北側のネットにもたれかかっており、簡単に乗り越えられる。しかも、尾根と林道の間にある3m程度のギャップ(土の崖)は、フジの幹を利用してターザン的に下りられそうだったし、実際にも下りられた。
林道には大きな石がたくさん転がり、枝尾根を巻くため遠回りなものの、不確かな尾根歩きに比べれば楽勝だった。林道は三峠山の西尾根の北側に付けられ、峠で尾根と接する。
最初に草尾峠のすぐ北側を通過する。峠の標識がある。峠に上がれば石の祠があるのだが、主の地蔵さんは移転したのか盗まれたのか、不在だった。次に七谷峠を通過する。標識はない。峠に上がると尾根にはほとんど踏み跡らしきものがなかった。
七谷峠から600mほど歩くと林道は尾根のすぐ横に出る。460mの等高線付近である。踏み跡が尾根上に続いているので、それに入る。笹屋谷山への踏み跡である。不確かな部分はあるが、すぐに三角点(511.9m、点名は水呑)に出る。笹尾谷山と呼ばれているらしい。倒木の中の山頂だった。
山頂から西に下る。尾根に沿って歩けば林道の上部に出る。下る踏み跡がすぐに見つかる。
林道歩きに戻る。道は北に向くようになり、植林の中の大簾峠を通過する。大簾の村まで下る道が付いていそうに見えたが、確認していない。
高度が低くなったからか、花が見られるようになる。ダンコウバイ(多分)の小さく黄色い花、タムシバ(多分)、キブシ、ミツマタ、マメザクラなどが咲いていた。また、林道の東には三峠山からたどってきた尾根も見えた。
大簾峠からさらに北へ進み、尾根を越えると舗装された府道に出る。林道にはゲートがあった。車が入らないようにとのことだが(落石や倒木が多くて実際のところは通れない)、横からバイクが入っている。オフロードバイクに人気があるようだ。
今回、府道を下って大簾経由で立木駅には向かわず、もう一山越えるために府道を上がった。すぐに奥山峠に着く。切通しになっていて、鞍部はコンクリート壁で覆われている。この壁を越えなければならない。
上の写真は草尾峠の祠である。お地蔵さんは不在である。下は笹尾谷山の山頂である。
2023/03/24