川北英隆のブログ

南郷山を越えて湯河原へ

星ヶ山の山頂から踏み跡へと数歩戻り、南西方向に下る。念のため方角だけ確かめた。西尾根よりは明瞭ながら、それでも1人がやっと通れる程度の笹薮の中の道である。
急斜面を過ぎ、笹以外に樹木が出てくると林道に合流する。先に分かれた林道が星ヶ山を巻いてきたと考えられる。後はその林道を歩いて南郷山に向かう。
途中、林道が北東を向き、星ヶ山を望める地点に出る(前回のブログでアップした写真)。穏やかな顔つきの山である。その付近で右下に林道が見える。林道が巻いているようなので踏み跡をたどってショートカットしたのだが、イバラが多く難儀した。南郷山への林道はショートカットしてはいけない。うねうねしていて遠回りだが、従うのが正しい。
686mの独立標高点の手前で南郷山への分岐を分ける。笹薮の中に道が付けられていたのでパスをし、自鑑水を見た後に南郷山へと上がることにした。林道が下り始め、幕山が大きく見える。林道の下りが終わり、ハイキングコースにぶつかる。右(東)が南郷山、左(西)が自鑑水である。
自鑑水へは少し下り、沢の流れを渡る。沢の水が少し下で小さな池を作り、それが自鑑水と呼ばれている。戦いに敗れた源頼朝は自害を決意したが、自鑑水に映る自分の姿を見て勇気を奮い起こしたとされる。
自鑑水から分岐に戻り、次に南郷山を目指す。少し平坦な道を歩いた後、ジグザグの登りとなり、南郷山の稜線に上がる。南東に尾根をたどるとすぐに山頂である。三角点(611.0m、点名は南郷)が片隅にある。
山頂は大きく切り開かれている。周囲には桜が目立った。白い花と青い新芽が目立ち、オオシマザクラのようだ。それを眺めつつ昼食にした。
山頂からは南東へと下る。ハイキングコースである。多くの花が楽しめた。真鶴半島と海も見える。一旦林道に出て、それを西に200mほど歩き、再度南へ下る。東に向きを変えつつゴルフ場の南の縁を歩いた後、みかん畑の中の車道を南へと大きく下る。
下り切ると五郎神社の横に出る。源頼朝に縁のある神社らしい。境内付近だけが大木で覆われている。神社の少し下から南郷山と幕山がよく見える。
その後は車道を歩き湯河原駅に出た。湯河原から東海道本線を使い、熱海乗り換えで三島まで出て、そこから新幹線(ひかり)で京都に戻った。のぞみは新横浜から名古屋まで止まらないから、このような選択になるらしい。
上の写真は南郷山の山頂である。下は五郎神社の下から見た南郷山である。
20230404南郷山山頂.jpg

20230404南郷山を.jpg

2023/04/04


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