川北英隆のブログ

朽木の三国峠から三国岳へ

鯖街道で有名な朽木(くつき)の奥、三国峠と三国岳を歩いた。以前から訪れたいと思っていた山である。
前者は三国岳(みくにだけ)と地形図に表記されている。後者は「さんごくだけ」と読む。2つの山は直線距離にして4.5キロ、紛らわしいので後者の読み方を工夫したのだろう。
どう行くのか。湖西線の安曇川駅で降り、江若交通バスで朽木支所前まで行く。そこで高島市営バスの「生杉(おいすぎ)」行きのバス(針畑川沿いを走るので針畑線)に乗り換え、終点で降りる。帰りも行きと同じ針畑線と江若交通バスを使い、湖西線に戻った。このバスの2路線は本数が限られているので注意しなければならない。
生杉からは西へ車道を歩き、まずは三国峠を目指す。この車道は芹生に広がる京大演習林へと続いている。もっとも途中から許可車以外は、バイクはもちろん、人間やペットも含め通行禁止である。禁止事項に「ペット」と書いてある。
三国峠へは車道を山頂直下までたどる道が簡単なようだ。今回はその手前、若走路谷から登った。三国峠の北側、ナベクボ峠(クチクボ峠)に至る路である。少し難路だった。
ナベクボ峠から、高島市が整備した高島トレイル(中央分水嶺の路)になる。広葉樹林が多くなると三国峠の山頂の一角である。南端のコブに三角点(776.1m、点名は三国峠)がある。遠くに付近の名山、百里ヶ岳が大きな頭を覗かせていた。
三国峠からブナの目立つ尾根を下る。思った以上に小さなアップダウンが多く、疲れる稜線歩きだった。尾根も複雑に曲がっており、そんなに踏まれているわけでもなく、かつ印が少ないので注意深く歩かないといけない。ツツドリがしきりと鳴いていた。
やがて地道の車道に下りる。京大演習林への道である。少し登り、峠に着くと、大きなゲートがあり、通行禁止の表示があった。
峠から稜線に上がる。杉と広葉樹の混じった林相である。その中にシャクナゲがほぼ満開だった。イワカガミとイワウチワも咲いていた。
岩谷峠を越し、本格的に登ると三国岳の一角である。最高点へは縦走路から150mほど入った箇所にある。三角点(959.1m、点名は久多村一)がある。
分岐に戻り、東南東へと稜線歩きを続け、丹波越に着く。比較的アップダウンが少ない箇所だが、その分だけ尾根が広く、踏み跡を注意深く拾う必要があった。
丹波越で時計を確認すると、さらに稜線を次の経ヶ岳へとたどった場合、針畑線のバスを逃しかねないことがわかった。丹波越から桑原橋のバス停に下りた。高島トレイルの一部として整備されている。
丹波越と桑原橋のバス停で時間を潰しつつ、針畑線、朽木支所経由で湖西線の安曇川駅まで戻った。ちなみに生杉9時30分着、桑原橋17時4分発のバスを利用した。京都から行く場合、一番早いバスと一番遅いバスを利用したことになる。
上の写真は三国岳への稜線から見た百里ヶ岳である。下は地蔵峠にある京大演習林方面のゲートである。
20230429百里ヶ岳を.jpg

20230429地蔵峠の京大ゲート.jpg

2023/04/29


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