川北英隆のブログ

経ヶ岳へ

湖西線安曇川駅で朽木行きのバスに乗り、朽木支所前で高島市営バスの生杉(おいすぎ)行きに乗り換える。生杉行きに乗ったのは前回と同様、僕1人だった。
桑原橋で降り、桑原橋を渡り、丹波越の道に入る。標識はあるのだが、登りに使うと、入口までが少しわかりにくい。なお、橋を渡ってすぐの場所にトイレがあり、その横に「中央分水嶺・高島トレイル」の案内板がある。それによると高島トレイルの終点は桑原だそうだ。
植林の中を登り、稜線に出る。しばらくするとモミや広葉樹が混じるようになる。下草としてユズリハが目立つ。上に登るにつれ、イワカガミが目立つようになる。入口付近は急なものの、その後はほぼコンスタントな登りやすい道である。
最後に谷の源頭に出る。茶屋があったとか。すぐに丹波越である。京都へ若狭の鯖などを運ぶための峠道だったらしい。三国峠を越し、丹波越を通り、花背方面へ運んだのだろう。
その峠で一息ついた後、縦走路を南に登る。すぐに小ピークなのだが、地図を見ていなかったこともあり、ここで直進してしまい、少し迷った。メインの高島トレイルではないこともあり、道の感覚(どの程度踏まれているのか)が掴めていなかったこともある。
実際は、この小ピークで東に折れ、次の小ピークを越え、その後再び南に向かう。「それなりに踏まれた道」とイメージしておけば、ルートを外れるとすぐに「間違った」とわかる。
正しいルートに戻り、次の小ピークを越すと左下(東側)に林道が見えてくる。林業の作業道とある。
前のブログで書いたように、安曇川流域の主要な産業は林業だった。今もそうなのだが、はるか昔から(東大寺の建造にも使われたとある)杉が伐採されたようだ。稜線付近には建材として利用価値がないために伐採を逃れた杉が残され、それが大木になっていると考えられる。屋久島の縄文杉と同じである。
それはともかく、林道に一旦下り、少し歩く。林道が稜線を外れる箇所で再びトレイルに入る。最後に急登すると経ヶ岳の山頂(889m)だった。展望はない。
三角点もない。大きな杉の横に塚らしきものがあり、少し大き目の石が集められていた。経ヶ岳の名の由来かもしれない。
上の写真は茶屋跡の少し上から見た丹波越である。下は経ヶ岳の山頂である。
20230503丹波越.jpg

20230503経ヶ岳.jpg

2023/05/03


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