川北英隆のブログ

海外観光客から入国の対価を

先日、クローズアップ現代で観光公害が取り上げられていた。桑子はんの顔をちらっと見ただけでチャンネルを切り替えたが、なかなかいい企画だと思う。方々で観光客が迷惑を撒き散らしている。とくに海外旅行客がひどい。
錦市場なんかは買い物ができない。老舗の店頭から近所の台所としての商品が消え、屋台化している。しかも旅行者が買った物を混雑の中を歩き食いするものだから、下品で汚らしいし、服に食べ物を付けられそうだ。
そんな錦を「観光地」だとして修学旅行生が集団でやってくる。ろくすっぽ買い物をするわけでもないから迷惑そのものである。観光として来たいのなら、夕方の5時以降、普通の店が閉め始めた後にすべきだ。
京都のバスが大変なことになっている。以前に書いたように、狭い通路に大きなスーツケースが持ち込まれるものだから、乗り降りに大渋滞が起きる。そんな荷物持ちは乗せるべきではないし、乗せるにしても大型荷物代金として1000円は徴収すべきだ。
地下鉄も大変である。京都市がコロナ時に財政難に陥ったとかで、昼間の本数を間引いた。このため、今は昼間もラッシュ時間帯並みの混雑になっている。アホな市長に率いられた市だから、そんな混雑になっても本数を戻さない。
先日、コンビニに入ったら、アルコール売り場の狭い通路で、でかい外人の夫婦が小さなボトルを抱え、計算機を叩いていた。ウォッカ類のようだった。どうせ安いのに、何を計算しているのか。僕がレジを終えて帰るときにも、まだ思案していた。ドルと円では桁が2つ違うからかとも思うが、そんな簡単な計算もでけへんような外人は、多分ゼニを持っていないだろうし、お断りだ。
海外からの旅行客には、日本に入国した時、100ドル相当もしくはそれ以上の金額を課金すべきである。日本は島国だから陸路では入れない。このため課金は簡単である。
コロナ前、日本は2000万人の海外旅行者を受け入れていた。とすれば、100ドルの課金で2700億円程度の収入である。政府としてちょっとした事業が可能となる。「なんちゃらトラベル」とか称して旅行業者に媚びを売るだけが政府ではない。観光公害をなんとかしたってんか。
繰り返しに近いが、課金システムは観光公害を減らす手段となるし、インフラ整備の財源にもなる。何故、そういう議論を政府はしないのだろうか。遠慮深いのか。

2023/05/10


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