前々週のコーラの巻に続いて、公営ギャンブルで思い出したことがある。競馬や競輪で大儲けしたことではない。賭けずに公営ギャンブルからお金をもらったことである。
公営ギャンブルの競馬、競輪、競艇、その他にあるのかどうか知らないが(オートレースかな)、どれとも「金を賭けた」という意味では無縁である。「そんなん儲かるはずがない」と、前回書いたように認識しているから。
正確に書くと、公営ギャンブルではないが、ラスベガスのカジノに入って儲けたことがある(2011/11/24のブログ)。それを軍資金にビールを飲んだ。
パチンコは大学時代に2回くらいしたことがある。1回目は八戸かその近辺だった(ひょっとして三戸か)。
友達の叔父さんだったか従兄弟だったかに十和田湖に連れていってもらった帰り、パチンコ店に入った。アルコールが入っていたからか、「パチンコの天才ちゃうか」というくらい玉が出た。終わりそうにないので、適当に切り上げて宿に帰った。
その後、「ほんとうに天才かどうか試さんと」というので下宿屋近くの店に入った。たちまち終わってしまった。「あれはビギナーズラックやったのや」と悟った。酔拳ではないが、「酔っ払ったら天才に変身」の可能性は残っているものの、パチンコで儲けようという暇はない。
それで本題だが、公営ギャンブルは若い頃(今も若いかな?)の僕に恩恵をくれた。通産省(今の経済産業省)に2年間派遣されていた時、名前を忘れてしまったが、通産省かその外郭団体が発行する雑誌からの贈り物だ。
その雑誌向けの原稿を書いた時、直接の仕事ではないから当然なのだが、原稿料をもらった。そして、その原稿料の資金源が競輪だった。自転車が通産省の管轄だったからである。ちなみに競馬は当時の農林省(今の農林水産省)、競艇は当時の運輸省(今の国土交通省)が牛耳っている。
「いやー、すごい」、公営ギャンブルまで縄張りがある。それだけ儲かっているからであり、各省庁の隠し財源というわけだ。誰も手放そうとはしない。
この事実を知っても、まだ公営ギャンブルに通いたいだろうか。
2023/05/15