高山線の猪谷行きに乗り、西富山駅で降りる。ローカル線を1駅だけというのも乙なもの、もう数駅乗れば風の盆の八尾(やつお)である。その先の山田温泉には山を目的に2回泊まった。列車の終点、猪谷は神岡の入口である。
今回の呉羽丘陵は低山ながら、広い意味で北アルプスの続きかなと思いつつ、西富山駅を出た。駅から少し歩くと左手に呉羽丘陵が広がる。アンテナ群が見え、その先に杉の木1本くらい高い城山らしき姿が見える。
適当に北に折れ、丘陵の麓の車道に出る。後はその道を丘陵へと登るだけである。地形図には、その車道の横に階段の印がいくつもある。何かと思っていると、コンクリート製の階段が実際に付けられている。かつては歩いて丘陵へと登ったのだろう。今は車で登れるとはいえ、道路脇の竹藪は手入れが悪い。
稜線の手前で右(北)からの車道と合流する。そのすぐ先にアンテナ施設がある。地形図には小さなトンネルの記号があるが、今は撤去されたようで、普通の道になっている。
アンテナ施設の先、左(南)に駐車場と案内図がある。白鳥城跡(天守が城山山頂)への散策路入口である。駐車場から先は地道になる。小さなアップダウンがあり、階段が設置されている。蚊が何匹かいて、食べに来た。
東出丸跡、三の丸跡(現地の標識は二の丸とあるが)を越し、本丸跡に出る。上杉謙信時代に築城され、羽柴秀吉が佐々成政攻めの時に本陣を置いたとか。
天守台跡の一角に一等三角点(145.1m、点名は越城山)があった。残念ながら城跡は深い林の中にあり、展望はない。
上の写真は城山の山頂である。下は登る途中でみたクルミの実である。富山市のすぐ近くにクルミが手に取るようにあるなんて、やはりクマが出てきてもおかしくないか。富山市近郊で出たとは聞かないが。竹藪が放置されているからパンダくらい出るかも。
2023/06/18