最近は毎年ほど金沢に行っている。その都度、金沢市から離れた地にも行き、その場所は毎回異なるものの、どこかで金沢市に泊まっている。何故なのか。答えは単純、飯が美味いから。それも旅館飯ではなく、外飯が美味い。では和菓子は美味いのか。
和菓子の答えの前に、金沢の食事についての追加である。金沢には大大名の、それも京都を意識した城下町としての歴史がある。食材も豊富である。それに加えて昔から観光地として栄えてきたから、競争も激しい。以上から飯が美味い。
もっとも「美味い」は平均的なレベルのことであり、突出した店があるという意味である。当然ながらつまらない店もあるので、「何でもええのやな」と勘違いしないように。実際、しょうもない店にぶち当たったこともある。
もう1つ付け加えるのなら、最近の宿泊は素泊まりである。晩は適当に店を探し(というのは嘘で、最近、値段がリーズナブルで質の高い店を見つけてしまった)、朝はコンビニを含めて適当に対処している。外人観光客の流儀でもある。
最初に戻って和菓子である。答えは、金沢の有名店は値段が高い割に美味くない。実のところ僕は和菓子にうるさい。値段と質とを考えると、京都の有名店(その大衆的な和菓子)は疑問ながら、他に有名店ではない老舗があって、そこは金沢に勝っている。郡山の老舗も勝っている。勝っている理由は、そもそも材料が違う。値段も安い。
以上、ブランドに騙されてはいけないとの真実である。自分自身で判断できるようにならないと。「それで、あんたの目利き、口利きには、和菓子以外に何があるのや」との質問が飛んできそうかな。
2023/06/19