川北英隆のブログ

虚空蔵山を越えて藍本へ

八王子山の標高は500m弱、そのすぐ南のピークの等高線は540mあるから、もう少し登らないといけない。その540mの等高線ピークからは南東に折れつつ下る。鞍部の送電塔を過ぎ、登り直すと虚空蔵山の一角である。ネジキの白い花がまだ咲いていた。
虚空蔵山の山頂部は長く、592mの独立標高点を過ぎてもピークの名札が出てこない。少し下った先に岩場があり、そこにようやく名札があった。三角点はない。
展望の良い箇所をピークとしたのだろう。六甲と三田方面の展望がある。当日は雲が多く、六甲方面はよく見えなかった。なお山頂から少し下った箇所にも大きな岩場があり、展望が良い。
後は下るだけである。途中、3株だったが笹百合が咲いていた。花はピンクがかっている。
下る途中、3人に出会った。三田付近の人気の山のようだ。
かなり下った先で虚空蔵堂に出る。名刹ながら、地方の寺社にありがちなように、傷んだ感があった。本堂の仏像は博物館などに移したのだろうか。
虚空蔵堂の石段を下りると表参道と裏参道の分岐に出る。どちらも藍本へ下れる。どうしようかと迷ったが、無難な表参道を選んだ。しかしその表参道は雨水の流れで荒れていた。
ほぼ下りきって沢に出ると、そこに「石舟」の名札がある。沢の小さな岩場を利用した参拝者用の手水場である。
ヤマボウシの花を見ながら下り、車道に出る。高速道路の下をくぐり、溜池の横を下る。田畑が広がり、じきに藍本の村である。その藍本は丹波街道の宿場町だったとか。
ついでなので村中にある酒滴(さかたれ)神社に上がった。神社奥の山頂付近から、疫病に効く酒がこぼれ出ていたことに名前の由来があるとか。神社の参拝を終え、200mほど北へ歩くと藍本の駅だった。
上の写真は虚空蔵山の山頂である。下は虚空蔵堂である。少しピントがぶれた。
20230623虚空蔵山山頂.jpg

20230623虚空蔵堂.jpg

2023/06/23


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