去年、政府による「公的年金に関する手続き要請」のことを書いた。今年も同じである。嫌がらせなのか、責任逃れなのか、デジタル音痴なのか、行き当たりばったりなのか、いずれにしても面倒な要請をしてくる。それも自分が前面に立たず、子分を通じて。
何のことかといえば、以前にサラリーマンをしていた企業から年金(公的年金のいわゆる3階部分)を受け取っているのだが、それに対する「現況届」を出せという。具体的には住民票に記載されている住所と氏名の証明書の提出となる。
国民の戸籍、現住所、公的年金、健康保険、税金(マイナスの税金すなわち公的補助を含む)こそ政府がきちんと一元管理すべき必須事項である。現状は、それがグシャグシャ管理である。
だから、政府が個人にいろんな手続きを直接、間接に要請しなければならない。国民は(この場合は僕のことだが)、酷暑の中、不要不急の外出を控えろと政府から要請されているにもかかわらず、とぼとぼと病気の猫のように歩いて市役所まで出向かないといけない。
しかも市役所に手数料を払い、手続書類に切手を貼り、とぼとぼ歩いて投函する必要もある。財政危機にある京都市と、経営難に陥っている郵政事業を助ける新手の政策かとも思う。
国民の現況と、その健康や収入状態を把握するためのデジタル的な手段がマイナンバーカードではなかったのか。それを変に「健康保険証」代わりだと目的をすり替え、また政府御用達の能力の低い業者に任せ、行き当たりばったりに他のシステムとスパゲティよろしく繋ごうとしたものだから、トラブルの乱発になってしまった。政府自身のデジタル能力の欠如でもある。
それはともかく、元の勤務先企業は少しでも切手代を安くしようと努力したのか、切手を貼る欄が狭い。仕方なしにだが(ホンマやで)、写真のような状態になった。「とほほ」かな。
2023/08/07