川北英隆のブログ

北マケドニアの観光-1

今回のツアーのメインは北マケドニアにあった。3つの山のうち、2つを北マケドニアで登ったから。このため、ついでの観光も北マケドニアが多かった。その中でのメインはオフリドであり、そこは自然と文化の複合遺産になっている。
その他、北マケドニアで訪れたのは、山中の聖ヨハネ・ビゴルスキー教会と首都スコピエ市内だった。
オフリドはオフリド湖という、地殻変動で誕生した古くて深い湖の北東に面している。このオフリド湖が自然遺産、オフリドの旧市街が文化遺産に登録されている。
今回は湖畔のホテルに宿泊し、翌朝、現地ガイドの案内で旧市街を歩いた。町は湖畔の丘の上に広がっている。丘を登っていくと、中世の家あり、多数の小さな教会あり、円形劇場を代表とするギリシャ、ローマの遺跡ありだった。そして頂上部の城塞からはオフリドの町を俯瞰できた。当然のこととして湖が見える。
遺跡は、今ある住居の建て替え時に発見されることも多いとか。この「発見」は北マケドニアの首都スコピエでも、またプルガリアでも見聞きしたことである。要するに京都と一緒で、というかもっと過去からの遺跡の上に現在が成立している。
歩きながら、バルカン半島の複雑な歴史を思い起こした。オフリド湖は北マケドニアとアルバニアとほぼ二分されているし、オフリドはかつてのブルガリアの首都だったとか。間断なき流転の歴史がこの地域を覆っている。
オフリド観光として最高のものは、城塞から西に下った聖ヨハネ・カネオ教会だろう。オフリド湖に面した小さな教会である。とはいえ、屋根瓦のくすんだ赤と、オフリド湖の青とのコントラストが絶妙である。
ツアーの人数が少なかった(何と、5人で成立していた)こともあり、「ボートでオフリドの中心部に戻りたい」との希望が多数で(僕はどちらでもよかったが)、5ユーロ払い、オフリド湖をボート(もちろんエンジン付き)に乗った。「どちらでもよかった」はずが。実はこれが最高だったかもしれない。世界遺産の湖をボートに乗る機会も少ないし。
オフリドの町の中心まですぐなのだが、ボートは少し遠回りして聖ヨハネ・カネオ教会をぐるっと見つつ、中心部に戻った。透明度の高い湖の青とくすんだ赤の教会の姿とが、山側から見るのと違った印象を与えてくれた。
中心部に戻った後、少しメイン通りでショッピングをし、昼食の時間となった。
上の写真はオフリドの丘の真ん中辺りから見た城塞である。北マケドニアの国旗も見える。下は聖ヨハネ・カネオ教会とオフリド湖である。
20230902オフリドの旧市街を.jpg

20230902聖ヨハネ・カネオ教会.jpg

2023/09/02


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