今回の山歩きツアーは、1日登った後、翌朝は休息して、その翌朝にもう1山登るというパターンだった。山に登った後は休息といっても、観光の時間に充てる意味での休息である。とはいえ観光地はそんなに大衆化しておらず、感動するものがあった。
アルバニアでは、首都ティラーナから北へ、直線距離にして15キロほど離れた古都クルヤを訪れた。時差ボケがあるから観光でスタートしたわけだ。
クルヤは石灰岩(多分)の山の西斜面に広がった丘陵都市である。丘陵といっても牧歌的なイメージではなく、岩山が多く、そこに砦と言うべき城が築かれている。
クルヤでは当然、その城と、城の中にある博物館とを訪れた。城はほぼ城壁だけが残っているに等しいのだが(他国の城の観光でもそう感じ)、博物館は充実していた(本物は首都に運ばれ、博物館に残っているのはレプリカらしいが)。しかも最上階に展望台があり、クルヤを俯瞰できた。もっとも、アルバニアの歴史は複雑すぎて、今となってはあやふやな記憶しかない。そもそも予習はゼロ、アルバニアに関する知識もゼロ近く、説明の言語は訛のある英語、それでもって複雑なアルバニアの歴史を説明されたものだから、当初の記憶にも多くは入らなかったのだが。
クルヤ城の後、その外に広がるバザールを歩いた。城への登道と同様、石畳のみの狭い道であり、多くが通行するものだから石が磨かれ、非常に滑りやすかった。
バザールが終わって(自腹の)ビール付きの昼食となり、その後は首都ティアラを経由して、北マケドニアの一大観光地、オフリド湖畔のオフリドへと向かった。
途中、久々の陸路での国境越えを経験した。比較的スムーズに越えられた。日本人は99%安心な国民だからだろう。尊敬されているのか、舐められているのかは不明である。
上の写真はクルヤの城の壁と町、下は城の外に広がるバザールの通りである。バザールは土産物屋が多く、値段は観光地価格だった。
2023/09/01