川北英隆のブログ

モロッコの地震に思う

9/8、モロッコで大きな地震が発生した。マグニチュード6.8というから、巨大ではないのだが、内陸部で生じたから被害が大きいようだ。それにモロッコの建物の多くは耐震設計からはほど遠いだろう。
Google Mapが正しいのかどうか不明ながら、震源は世界遺産で有名なマラケシュの南南西、アトラス山脈の中心部らしい。もう少し正確には、モロッコの最高峰であり、アトラス山脈の最高峰でもあるツブカル山(4167m)の西50キロ程度に地震のマークがある。
このため、マラケシュでも被害があったらしいが、その南部の地域、すなわちツブカルの登山口付近の被害が大きいらしい。ニュース(朝日新聞)によると(モロッコのニュースに入っていないが)、「死者の3分の2近くは観光都市マラケシュ南方のハウズ州に集中している。現地は山岳地帯で、山々の間を縫うように走る道路が土砂崩れなどで寸断され・・」とか。
モロッコのツブカルには2008年5月に歩いた。雪解け直後で、ツブカル付近が緑に映える季節である。サクランボ畑があり、下山後に宿泊したImlilの家では、日本と同じような実を食べさせてもらった。
その登山の出発点の村、Imlilはどうなったのか。
マラケシュの旧市街(スーク)もそうだか、多くはレンガかそれに類するものを積んで家にしている。鉄筋が入っているのかどうかは怪しい。入っていたとしても、床や壁を支えるためのもので、最小限に近いだろう。
当時を思い出しつつ、またお世話になった方々の無事を祈りつつ、Imlilの写真をアップしておく。上は村の上部にあるカスバ(城塞)から見たImlilの村、下はImlilから見たカスバ(右手前)とツブカル(左奥の山)である。
20230911カスバからイメリル村を.jpg

20230911ツブカルとカスバ.jpg

2023/09/11


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