川北英隆のブログ

京都の酷暑3

今年の激しく辛い夏も、10月の声とともにようやく終わろうとしている。そこで9/7に続き、今年の京都の夏の気温をまとめておきたい。小学生の頃の夏休みの宿題のようだが。
データは気象庁のサイトから得た。対象は1990年から2023年の33年間における、各年の7月から9月までの92日間である。場所は京都とした。

20231001夏の平均気温.png

最初の図は、92日間の1日ごとの平均気温である。92日間全体の平均と、平均気温の最低値と最高値の推移を示しておいた。また30度と25度に破線を入れておいた。
今年の夏の平均気温の平均値と、平均気温の最低値が異常に上がり、33年間の最高を記録した。とくに平均気温の平均値が29.0度と、はじめて29度に達した。平均気温の最低値は24.2度と25度に接近している。今年の夏の暑さの象徴として、平均気温が25度を超した日が89日に達した。25度を達しなかった日がわずか3日である。延々暑い日が続くという感覚は年齢のせいではなく、客観的にも正しかったわけだ。
平均気温の最高値だけ、今年よりも暑い夏が過去に複数年あるものの、平均気温の最高値が傾向的に高くなっていることも確かである。

20231001夏の最高気温.png

2番目の図は、92日間の1日ごとの最高気温である。最初の図と同様、92日間全体の平均と、最高気温の最低値と最高値の推移を示しておいた。
やはり今年の夏の最高気温の平均値と、最高気温の最低値が異常に上がり、33年間の最高を記録した。最高気温の平均値は34.3度と35度に接近し、最高気温の最低値は26.2度と25度を超え、32年間で最も暑かった。25度を超えた日は92日(毎日やん)、30度を超えた日は85日、35度を超えた日は43日に及んだ(これまでは1994年の33日が最高)。
最高気温の最高値だけは32年間の最高ではなかった。

20231001夏の最低気温.png

3番目の図は、92日間の1日ごとの最低気温である。先の図と同様、92日間全体の平均と、最低気温の最低値と最高値の推移を示している。傾向は平均気温、最高気温と同じである。
今年の最低気温の平均値が25.2度とはじめて25度超えとなった。つまり、今年の7月から9月は平均して熱帯夜だった。実際の熱帯夜(最低気温が25度以上の日)の日数は57日、92日間の62%に達する。これまでの最高は2018年の47日だったから、ヤケクソで今年の圧勝である。
ついでに40日を超えた年を上げておくと、1994年の41日、2010年の42日であり、92日間の半分に達せず、「かわいいやん」。それで、今年はまだもう少し熱帯夜の続きがありそうな予感がして、「嫌やな」。

2023/10/01


トップへ戻る