川北英隆のブログ

秋の動植物考

今回の千石山から朽木の山歩きでは動植物を意外に多く観察できた。そんな中、ニホンザルを前回に続いて見たのは少し驚きだった。
今回のニホンザル、実は湖西線の車窓から見た。どこにいたかと言うと、北小松の駅近くの、高架線路の下だった。3匹いた。空き家が多いからか。その空き家に柿でも実るのか。
ヘビを2回見た。以前にブログの読者から15度の法則を教えてもらっていた。千石山を歩いた当日の気温は、日中は山中でも15度を越えていたのだろう。1匹は薄日の差す林の中、もう1匹は車路横の日の差す土手だった。冬眠前の最後の活動だろうか。
タテハチョウも2回見た。早春に見ることが多い蝶なのだが、その時の蝶の羽は越冬に耐えた証拠か、傷んでいる。秋の蝶はその点で羽が傷んでおらず、美しかった。
動物の最後はイノシシである(多分)。今回のコースにはヌタ場が複数あった。それに加え、草原や土の斜面に、丸く浅い穴を数ヶ所見かけた。イノシシが体を擦り付けたのだろう。ダニが転がっているかもしれないので、少し遠巻きにして通過した。
植物に関して、目立った花はなかった。紅葉や黄葉に早かった。少し色づき始めている葉はあったし、ブナの葉も全体として緑が少なくなってはいたが。
そのブナだが、ふと気づいたのは、林の中で幼木を見かけないことだ。ブナの大木が風で倒れた後の空間を、誰が埋めるのか。シカが幼木を食べているのかもしれない。そう思うと、林の将来が少し心配になった。
一方で、ヤマボウシの実を見つけた。試しに一度食べてみたかったので、以前から探していた。すでに書いたように、美味くはない。水分が飛んでいたせいかもしれないが。
写真はヤマボウシの実である。下の枝に実はなく、上ばかりにあった。下は動物に食べられたのかもしれない。
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2023/10/15


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