ネットニュースを見ていると、読売新聞の記事に小学1年生のトイレをめぐる変な見出しがあった。「授業中トイレ行った小1に担任『勝手に行っては駄目』、児童数人が失禁...『怖い』と不登校や転校も」と。
変な見出しと思ったのは、授業とトイレと先生と生徒の状況が漠然としていたからである。「勝手に行っては駄目」の前に何があったのか理解できなかったからでもある。
先生がどう指導し、どう駄目と言ったのかは不明ながら、「授業中トイレ行った」生徒は、僕らの頃には記憶に乏しい。それと、「勝手に行っては駄目」と言うまえに、トイレに関する指導を小学1年生にどうしていたのかである。
社会人と言うべきか、小学校の高学年でもそうだが、会議や授業の間にトイレに行かなくていいよう準備をしておくのが当然である。先生として、小学1年生の担任になったなら、最初にトイレの注意をするのではないだろうか。「授業の前に行っておきなさい」と。授業中にトイレに行けば、授業の理解に支障する。
もちろん、授業中のトイレは絶対に駄目とは言わない。生徒に「行かないのがいい」理由を説明しておくことだろう。
それでも行きたくなったのなら、先生に申し出て行くのが正しい。勝手に教室を出て行かれ、大怪我でもされた分には(誘拐だってありうる)、生徒の家庭では大騒ぎになり、学校として懲戒免職も考えないといけなくなる。
そもそも子供が学校に行くようになれば、父母から子供に対し、学校でどうすべきか、たとえば「トイレは授業の前」にと教えておくべきだろう。その他に何があるのか、にわかには浮かばないが。
思い出したが、幼稚園だったかに通うようになる少し前、父親に「心得」を教えられた。何を教えられたのかは、やはり忘れたが。少し前に書いたように父親は厳格というか形式を重んじるというか、そういうタイプだったから、いろいろと言われた覚えだけが残っている。
僕らの世代は父母の時代と比べていい加減になり、その子供はさらにいい加減になった。そんな世代のさらに子供に対し、先生が学校でいろいろ注意すると、逆に生徒の父母から怒られるというように、大変な時代になったのは確かである。先生が生徒の生活指導に苦悩し、閉じこもりかねない時代なのだろう。
2023/10/17